行って参りました、日本武道館。
台風4号とともに上陸したアクセル・ローズ率いるガンズ・アンド・ローゼズの追加公演です。 過去にガンズのコンサートを観たのは1992年、1993年の東京ドーム。 それぞれ3日間のドーム公演は大入満員。 世界2カ国で700万人以上を動員するという、まさに“モンスター級”のバンドだったんです。 あれから14年、モンスターは今でもモンスターなのか。 あるいは幽霊になってしまったのか。 この目で確認するため、半休取って九段下へGO。 これまでの公演では苦戦を強いられている様子だったオープニング・アクトのムック。 「せめてスタンドから観てあげよう」という、まさに“上から目線”で会場入りしたのが18時過ぎ。 私の席は1階東スタンドのステージ寄りだったんですが、なんと暗幕が掛かっています。 慌てて係員に訊いてみると「ステージの構成上、この席は観えにくくなってしまったので、アリーナか2階席に移動願います」とのこと。 チケットの売れ行きが芳しくなかったのか、ステージは普段よりも前に設置されていました。 そのぶん、アリーナの狭いことっていったらもう♪ 「こんなに近いならスタンディングで何時間待たされてもいいや」と思い、アリーナBブロックと交換しました。 アリーナに入るといつのまにかムックの前座は終了していて、ステージ上では機材の入替中。 Bブロックもまだ半分程度しか埋まってません。 最前列にも行ける感じでしたが、よく見ると最前は女子が多くいます。 男子も170cm程度の人が多く、中ほどでもステージは充分に観ることができたので、そこで待機。 客層はやはり高く、時代を感じます(笑)。 やがてバックドロップが上がり、客電が落ちました。 14年ぶりの生アクセル。 変わったといえばそうですが、なんせ14年。誰だって変わってしまいます。 思ったほど、いや、全然ガッカリ感はありませんでした。 ま、それなりの歳の取り方をしているカンジ。45歳ですからね。 肝心の声のほうも全然大丈夫。 むしろ走り回ってた若い頃が、息切れしたり、変なキーで歌い出したりしてました。 そして新生ガンズのメンバー達。 最初にソロを演奏したのはナイン・インチ・ネイルズのツアー・メンバーだったロビン・フィンク(36歳)。 新生ガンズにはギター・プレイヤーが3人いますが、中でもエモーショナルなプレイを担当しているように感じました。 近くに来ると香水のニオイがプンプン(笑)。 ブルーのアイシャドーをしてて、いわゆるヴィジュアル系でもありました。 ストーンズの“Angie”をピアノで演奏したディジー・リード(44歳)は14年前からいますね。 こちらも良い歳の取り方をしてるのか、ただの不健康なのか、痩せてました。 新曲“The Blues”のあと、フインガーピッキングやフィードバックを多用したソロを聴かせたのは、リチャード・フォータス(40歳)。 イジーとヌーノ・ベッテンコートを足して2で割ったようなルックス。 主にリズム担当でしたが、いろんな曲でソロも弾きました。 リズム・ギターのときはギターを低く構えて、拳を振りおろすようなバッキングが素敵。 3人の中では最も「ロックギター・プレイヤー」という言葉が似合います。 今晩、幾度となく目が合ってしまいちょっと惚れました、マジで。 アクセルとの“Don't Cry”を聴かせてくれたのはロン・サール(38歳)。 まるでローディーか、ギター・テクニシャンみたいな地味なファッションでしたが、プレイはド派手。 フライングVで鬼のような両手タッピングをしてみたり、フレットレスギターを使ったり。 スラッシュ時代の楽曲には不要なテクニックの持ち主ですが、新曲では彼の存在感が増してくるのかな。 やはり3人の中では一番正確なプレイでした。 4月のドタキャンの張本人、ベース・プレイヤーのトミー・スティンソン(40歳)。 彼はほとんどステージ上手にいてあまり私のサイドに来てくれなかったのと、“It's So Easy”のイントロのように印象的なプレイを私が聴き逃したため、あまり覚えてません(笑)。 ただ、ダフと同じでパンクス上がりというか、もろパンキッシュなアクションでした。 ドラムのフランク・フェラー(41歳)。 にこやかな人でした(笑)。 ギターソロの最中に後方から手拍子をリクエストしたり、まさに「縁の下の力持ち」という感じ。 シンセサイザーのクリス・ピットマン(31歳)。 ロン・サール同様、新曲でしか見せ場がなかったですね。 いわゆるイケメンで最年少なので、女性ファン獲得にも期待。 こんな印象だった新メンバーとアクセルでしたが、チームワークは良さそうに見えました。 とくにアクセルは膝立ちで歩いてみせたり、ギター・ソロのときモニターの上に立って弾いているリチャードを後ろから押したり上機嫌。 リチャードはビクッとして一瞬音が外れちゃうし(笑)。 カナダのコメディドラマ「トレイラー・パーク・ボーイズ」に出演しているバブルスという人がゲストとして1曲歌ったんですが、アクセルもノリノリでした。 演奏した曲“Liquor And Whores ”は、いわゆる流行りのニュー・カントリー。 「ああ、こんな曲をガンズのライヴで聴くことになるとは」と思っていたら、その直後に“Used To Love Her”。 なんと日本でこの曲を演奏したのは19年ぶり。 しかも最後に演奏したのは同じ武道館。 シビれました、マジで。 舞台演出面ではパイロや火花、紙吹雪こそあれ、“モンスター級”だった90年代には及びません。 でも、まだガンズは生きてました。 幽霊じゃない。ゾンビでもない。懐メロバンドでもない。 モンスターが産み出したモンスターJr.ということにしておきます(笑)。 今晩プレイした新曲は4曲で、いずれも最初観客の反応は悪かったんです。 それでも徐々に身体が揺れてきて、最後には拍手喝采というパターンでした。 たぶん、アクセルをはじめバンド側にも手応えはあったでしょう。 どうか新作のリリースそしてワールド・ツアー2巡目を「なるべく早く」お願いしたいものです(笑)。 GUNS N' ROSES Live@Budokan, 18 JULY 2007 1. Welcome To The Jungle 2. It's So Easy 3. Mr. Brownstone 4. Live And Let Die~Robin Finck Solo 5. Sweet Child O' Mine 6. Better 7. Knockin' On Heaven's Door 8. You Could Be Mine~Dizzy Reed Solo 9. The Blues~Richard Fortus Solo 10. Out Ta Get Me 11. November Rain 12. I.R.S.~Ron "Bumblefoot" Thal Solo 13. Don't Cry 14. My Michelle 15. Liquor And Whores (duet with Bubbles) 16. Used To Love Her 17. Patience 18. Nightrain =Encore= 19. Madagascar 20. Paradise City
by velvet_iris
| 2007-07-19 03:42
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