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文字について
小さい頃、書道を習っていました。
他にも習い事は経験していますが、書道は最初の習い事であり、唯一親に勧められた習い事でした。
結局9年間習い続けたおかげで文字だけは誉められることが多く、今になってみれば親に感謝しています。
そんな私が思うのは「文字にその人の内面があらわれる」ということ。
もちろん、他人に見てもらう文章を書くときの文字と、自分さえ分かればいいメモに書く文字などのように、同じ人でも時と場合により書く文字の形は異なります。
今回は他人に見てもらう文章を書くときの文字についてのお話。

まず誰が見ても美しい文字を書く人は、絵も上手い。
きっとこれは手本の文字の形をしっかり模写できるという能力と、空間や物をスケッチする能力が同一上にあるのだと考えられます。

次に、美しい文字ではないけれど丁寧に書く人。
これは前述した能力が乏しいだけで、決して下手だとけなさないでください。
読み手に対しての思いやりが丁寧な文字となってあらわれます。

美しい文字であってもなくても、とにかく乱雑に書く人。
これはダメ。とにかく読み手への思いやりに欠けています。
丁寧な文字を書ける人から情熱的なラブレターを貰っても、文字が乱雑ならその気持ちは大したことがないと考えても良いでしょう(笑)。
ではこの文字はどうでしょう。
文字について_a0026447_0324196.jpg

これは先週喉頭がんであることを告白した忌野清志郎が自身の公式サイト地味変に掲載した文章です。
一見乱雑に見える文字ですが、汚いという印象は受けませんね。むしろ読みやすい。
なによりこのラフさ加減が、これを書いたときの清志郎の心境を物語っています。
「この新しいブルースを楽しむような気持ちで〜」というのは決して虚勢ではなく、本心でしょう。
第一報を聞いたときは心配しましたが、この文字を見て安心しました。
早く良くなって欲しいものです。

♪Other Side Of The World
 KT Tunstall
 Eye To The Telescope(2006)
by velvet_iris | 2006-07-17 00:35
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