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Ratt / Dancing Undercover(1986)
a0026447_1727335.jpg ちょっと前に知人と話していたら、あるテレビCMの話題になった。それは富士重工の「SUBARU R1」というクルマのCMなのだが、知人いわく「やんちゃな感じの声が可愛い」とのこと。そのときはピンとこなかったが、しばらくして「ああ、これか」と気付いた。やんちゃという印象は受けなかったが「のんびりした性格の良い子」というイメージを持った。しかし、声から想像するイメージと実物がかけ離れていたときのショックは大きい。私が小学生の頃に「恋に落ちて」という曲が流行し、子供ながらに「素敵な声だなあ」と思った事があった。子供ながらに自分好みの女性を想像していたのだが「ザ・ベストテン」で歌う本人を観て、あまりにもイメージとかけ離れていてショックを受けたトラウマがある。それからもTOKYO FMパーソナリティーの坂上みきサンとか、Kiroroのヴォーカルなどきりがない。

 今朝iPodが再生したラットのヴォーカル、スティーヴン・パーシーの第一印象は「声がエロい」だった。実際にエロいのかは別として、粘っこくて甲高いダミ声から想像した実物のスティーヴンはエロそうだったので「当たり」である。ラットといえばユニゾン一辺倒のツインギターとは一線を画すウォーレンとロビンのギターワークに注目してしまうが、一聴して誰だか分かる声を持つヴォーカリストも案外いないものだ。3rdアルバムとなる本作は前2作と比べると、少しだけ曲の幅が広がった印象を受ける。ザクザクッという攻撃的なリフだけではなく、ディレイを使ったM1「Dance」や、アルペジオから始まるM5「Body Talk」などはキャッチーだし、意外とシンプルなメロディでありながら一気に聴かせる魅力こそが「ラットン・ロール」と呼ばれる所以ではないだろうか。1stと並ぶラットの代表作でもあり、LAメタルの名盤の一枚だと思う。

 ちなみに冒頭で書いた「SUBARU R1」CMの声の主は木村カエラさんだそうだ。なるほど、声だけで想像したイメージに近いので「当たり」だ。今度、知人に教えてあげよう。

 ■ CMの動画はコチラ
 ■ 木村カエラさんのブログはコチラ
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by velvet_iris | 2005-01-22 17:30 | P/Q/R/S
Lisa Marie Presley / Lisa Marie Presley(2003)
a0026447_19285088.jpg 「不幸な星の元に生まれた」という表現がある。不幸な出来事や辛い人生は全て運命で決められていたということだ。昨年ブレイクしたお笑いコンビ、カンニングの二人はまさにそうではないだろうか。12年前のコンビ結成以来、本業であるお笑いの収入だけでは生活できずアルバイトは欠かせなかったという二人。遅い春がやってきたのはつい昨年のことである。お笑いブームに乗ってテレビ出演も増え、「さぁ、これから」という昨年末、中島の姿がテレビから消えた。急性リンパ球性白血病で長期休業である。聞けば中島は昨年結婚し、長男が産まれたばかりだというではないか。そんな「物入り・稼ぎ時」に活動できないというのは不憫だ。これが運命だとしたら残酷である。病状会見の席で竹山は「中島が復帰する頃にはお笑いブームが終わっているかもしれません」と笑いを誘ったが、会見に詰め掛けたレポーターをはじめ、笑えない人も多かったようだ。

 それでは、リサ・マリー・プレスリーは「幸福な星の元」に生まれてきたのだろうか。彼女も間違いなく運命を背負って生まれてきた一人である。1963年、エルヴィス・プレスリーの長女として生まれた彼女は「私が生まれた日から、マスコミはそこにあった」と語っている。スーパースターの娘に生まれたことで、生まれた瞬間からマスコミに注目されてきた彼女。抜群のプロポーションを持っている訳ではないが、ELLEやVOGUEのモデルとして活躍してきた。彼女のように激太りや激ヤセを繰り返すようではモデル失格の烙印を押されても当然であるのに、それでも厳しいアメリカのショウビジネス界を渡ってこれたことは、やはり父親の存在が大きいのだろう。そしてエルヴィスを父に持たなければこのデビューアルバムも実現しなかったに違いない。プロデュースにはキャピトル・レコード社長のアンドリュー・スレイター、ライター陣にはスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン等といった「超VIP待遇」で制作された本作は、全編非の打ちどころのない傑作だった。しかし、素晴らしい楽曲に彼女のハスキーな声、そして「エルヴィスの愛娘デビュー」という強力なキャッチが武器だったにもかかわらず、セールスはやっとゴールドディスクといった結果にとどまっている。私生活でもマイケル・ジャクソンやニコラス・ケイジといった有名人との結婚・離婚を3度も経験している彼女の運命は決して幸福ではないのかもしれない。

 ところで、カンニングの竹山は現在一人で頑張っているようだ。もともと注目されるのは竹山のキレ芸だったのでなんとか生き残っていけるかもしれない。半年もしくは一年後、中島が復帰してきたときにブームが下火になっていようとも二人揃って漫才をして、二人揃って幸福になって欲しいものである。
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by velvet_iris | 2005-01-19 19:31 | J/K/L
Kiss / Ace Frehley(1978)
a0026447_17232723.jpg 以前にも書いたが私は紙ジャケットに弱い。多分それは私が“アナログ盤の世代”だからだと思う。LPレコードのナイロン製の内袋に包まれた盤を取り出し、ターンテーブルの上に置き針を落とす作業に払った注意というものは、ケースに保護されたCDでは味わえないものがあった。そんな緊張感を再び想い起こさせたのが紙ジャケである。意外と知られていないかも知れないが、紙ジャケCDを発売したのは日本が世界で初めてである。調べてみたところ、1994年3月にビクターが発売したジャズの紙ジャケシリーズが始まりらしい。

 今回紹介するエース・フレイリーのソロ作品(キッス名義)も1998年に紙ジャケで復刻されたもので、オリジナルは1978年である。「メンバー4人が同時にソロ作品を発表」という現在でも類稀な企画で、他の3人にもメイク顔ジャケットのソロ作品が存在しているが、サウンドもそれぞれの個性が出ており面白い。特にギター・プレイヤーであるエースのこの作品はじつに正統的で古典的なハードロックに仕上がっている。それはM1「Rip It Out」のリフから炸裂しており、カヴァーのM6「New York Groove」や、インストのM9「Fractured Mirror」まで、現在聴いてもあまり古さを感じさせない。エースはキッス脱退後、フレイリーズ・コメットという自身のバンドでもアルバムを発表しているが、そちらのサウンドのほうがLAメタルっぽくて時代を感じるのである。

 この日本が始めた紙ジャケはタイトルも増え、海外のレーベルからも出回るようになった。特に海外のレーベルは忠実に復刻しているものが多いので見過ごせない。日本の紙ジャケには見開きでなかったり、ZEPのアルバムのようなギミックを無視した作りも多いので注意が必要。たしかに“アナログ盤世代のノスタルジー”を刺激されるのは嬉しいが、そういう細部のこだわりを無視したものは「たんなる紙」でしかないと思うのだ。
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by velvet_iris | 2005-01-17 17:27 | J/K/L
The Kinks / Kinda Kinks(1965)
a0026447_21232028.jpg 当ブログで紹介するアルバムはiPodでシャッフル再生されたものだ。思えばiPodの出現によって私の外出先における音楽の聴き方が変わったものである。それまでは、アルバム1枚まるごと再生するか、好きな曲を好きな順序に編集して聴く事が多かった。それでも各メディアの録音時間には低い天井があり選曲に苦労した。それに、せっかく苦労して選曲したにもかかわらず、曲順が頭に焼き付いてしまっているためマンネリ化してしまい、いつしか音楽を外へ連れ出す事さえなくなっていたものだ。

 今朝iPodが再生したザ・キンクスも私にとっては、iPodがなければ外で聴く機会の少なかったバンドである。つまり嫌いではないが大好きでもないのである。キンクス・ファンには申し訳ないが、こればかりは好みの問題である。それでも「You Really Got Me」に代表されるように、現在のロックバンドへの影響は尊敬している。2ndとなる本作ではM6「Tired Of Waiting For You」や、ミックとボウイもカヴァーしたM7「Dancing In The Street」などが有名だが、他の60年代から活躍しているバンドに比べ、キンクスは家でたまに聴く程度だった。

 そして今日、アップルはまた新しいiPod「iPod shuffle」を発表した。フラッシュメモリを搭載したモデルであるため、従来のハードディスク搭載型のiPodよりも記録容量は少ないが、エントリーモデルの512MBタイプでも120曲程度の記録が可能である。512MBのフラッシュメモリが1万円と考えると割高だが、無料のiTunesと毎日のように連係させれば、3〜4万円もする従来のiPodの持つシャッフル機能を生かす事ができるのだから悪くない。同時に発表された「Mac mini」といい、いよいよ“敷居を下げ始めた”アップルに拍手を贈りたいのは私だけではないはずだ。

 ■ iPod shuffleの詳細はコチラ
 ■ Mac miniの詳細はコチラ
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by velvet_iris | 2005-01-12 21:25 | J/K/L
みさきニュース
a0026447_8172328.gif みさきゆうクンがレギュラー出演するというので、録画していた「恋するハニカミ!」(TBS系 毎週金曜23:00〜)を鑑賞。つーか、みさきクンを鑑賞である。

 番組スタート。出っ歯の女性とメイクの濃い女性の司会が挨拶。そしてゲストの紹介。ゲストが喋っている隣には、みさきクンが背筋を伸ばして座っている。うんうん、いいね。素敵な女性の第一条件は姿勢が良いことだ。ん?…みさきクンにふれないなあ。新レギュラーの紹介くらいはあるんだろ?と思ってるうちにVTRへ。

 くだらないVTRが終了しスタジオに戻ってくると、また司会が喋っている。ゲストも喋る。みさきクンは笑い声がかすかに聴こえてくるが、一言も発してない。つーか、司会が振らない限りは喋りにくい立場である。じゃあ「一発良いフリを頼むぜ!司会者よ」という願いも虚しく番組終了。結局一言も喋らず。うーん…。
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by velvet_iris | 2005-01-09 08:20 | みさきゆう
ZZ Top / Eliminator(1983)
a0026447_1745495.jpg あの広大なアメリカを日本の都道府県で例えるとテキサス州は何県がふさわしいのだろうか。高層ビルが立ち並ぶ大都市ニューヨークは日本で例えるとやはり東京と言って異論は無いだろう。ニューヨークに次ぐ大都市ロサンゼルスを含むカリフォルニア州は大阪みたいなものか。いや、対抗意識を持っているとなれば埼玉かも知れない。でも埼玉はニュージャージー州という感じもするなあ。

 そこで「日本のテキサス」というキーワードで検索してみると「岩手」「秋田」などがヒットした。それは何故だろう。やはり面積の広さだろうか。調べたところ、テキサスの人口と面積はともに国内2位らしい。そんな“デカさ”はアメリカの象徴みたいだ。しかし、私が「テキサス」という響きで連想するのは、“テキサス・ブロンコ”ドリー&テリーのファンク兄弟とZZトップである。

 今回紹介するアルバムはZZトップの9thアルバムである。私がZZトップを知ったのは13歳の頃。しかし知ったといっても聴いたわけではない。8thアルバムの「El Loco」(1981)のジャケットが印象に残ったというだけのことだ。やたら長いヒゲ、サングラスの風貌と「ZZ Top」というバンド名はどう発音するのか、という疑問だけが残った。それから4年経った頃、友だちの部屋に置いてあった本作が私のZZトップ初体験だった。当時流行していたヒューイ・ルイス&ザ・ニュースっぽいなあと感じはしたが、ギターの歪みっぷりとM1「Gimme All Your Lovin'」からM3「Sharp Dressed Man」までのリフが気に入った。次作「Afterburner」も好みの音だったので、その勢いで「El Loco」を聴いてみるとギターの歪みっぷりが好みでなく遠ざかってしまった。そう、ZZトップの路線は本作からハードになっていたのだ。ひょっとするとLAメタルの影響だったのかも知れない。それでも私にとってのテキサスなのである。
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by velvet_iris | 2005-01-07 17:49 | W/X/Y/Z
Jon Bon Jovi / Blaze Of Glory (1990)
a0026447_19391450.jpg 「あめおめ!ことよろ!」。これが私に掛かってきた今年最初の電話の第一声だ。従来の「明けましておめでとう。今年もよろしく」という挨拶はここ数年、呪文のようなわずか8文字の言葉に変化しつつある。もちろん、ごく親密な関係であるので怒りを覚えるとか、不愉快になることはない。ただ、年に一度しか聞かない挨拶であるだけに、その言葉を聞いた瞬間に「あ、変わった」と戸惑うのだ。昨年までは「明けまして〜」だったのに、と。

 この呪文はメールだと更に目にすることが多い。メ−ルと言えば、以前はパソコンに限られていたが、1999年にNTTドコモの「iモードサービス」が開始されて以来、爆発的に普及した。今や猫も杓子もメール、メールである。こういう広がりはあらゆる「才能」を持つ人種をインターネットに連れてきた。迷惑メ−ルや架空請求といったずる賢い才能や、冒頭の呪文を発明する才能だ。3〜4年前に初めてこの呪文を聞いたときは、こういう「軽薄短小」な挨拶は受け入れられはしないと思っていたのだが、現在でも当然のように使われている。しかも、メールの世界を飛び出して電話や郵便といった従来のツールにも侵食してきた。つまり、何が言いたいのかというと、ジョン・ボン・ジョヴィも変わったということなのだ。

 今回紹介するのは1990年にリリースされたジョンのソロアルバムで、映画「ヤング・ガン2」のサントラでもある。しかし、これがジョンとバンドにとっての大きな転機だったことは間違いないだろう。当時、バンドは長期間のツアーが終了し、休養に入っていた。ソロ活動をスタートさせたジョンは、たまたま撮影現場に顔を出し、俳優業に興味を持ち出すのである。やがて、M3「Blaze Of Glory」がシングル売り上げでバンドを抜いてしまい、バンドとの確執が表面化。バンドが2年後に「Keep The Faith」をリリースするまでは、解散説などの悪いニュースばかりなのに対し、ジョンはトレードマークの長髪をバッサリ切って映画やテレビ出演に精を出していたものである。

 なぜ、こんな事を思い出したかというと、正月のテレビが退屈なので、アメリカのTVシリーズ「SEX and the CITY」を借りてきて観ていたら、ジョンが出演していたのだ。まあ、それは良しとしよう。長髪を切ったことも当時は寂しかったが、過去のことだ。しかし、許せないのを発見してしまった。ベッドシーンであらわになったジョンの胸毛がないのである!ジョンよ、お前は魂まで売ってしまったのか…と感じた正月休みでした。ということで、あけおめ!ことよろ!(笑)
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by velvet_iris | 2005-01-05 19:42 | J/K/L
Phil Lynott(1949−1986)
a0026447_12394490.jpgThin Lizzyのヴォーカリスト、ベース・プレイヤー。

1986年1月4日、病死。
享年36歳。

原因はドラッグによる心不全と肺炎の併発。

“やめなきゃならないんだ あんなもの”と歌詞にしたこともあるアルコールとドラッグによって彼の晩年は散々なものとなった。バンドの崩壊、レーベルからの契約拒否。盟友ゲイリー・ムーアの助けを受けて本格的に活動再開しはじめた頃には、長年のドラッグ癖で身体はボロボロになっていた。

その風貌から、幼い頃に人種差別を受けたと言われるフィル。そんな差別を乗り越えて「アイルランドの英雄」と呼ばれるまでになった才能と努力は計り知れない。キャッチーなメロディセンスもさることながら、彼のペンによる歌詞は独特の情景を描き出していた。

“君が僕の人生に現れたとき、世界が一変した 僕のサラ 何もかもが正しく見える 僕の赤ちゃん”

こんな素直なフレーズから始まる曲「Sarah」は、愛娘サラに捧げた心あたたまる名曲である。
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by velvet_iris | 2005-01-04 12:38 | R.I.P.