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Warrant / Dirty Rotten Filthy Stinking Rich(1989)
a0026447_11111156.jpg ポイズンと並び“軟弱メタル”と揶揄されることも多かったウォレントのデビューアルバムで、邦題は「マネーゲーム」。当時はガンズ・アンド・ローゼズに代表される“バッドボーイズ”的なバンドが台頭してきた頃で、このバンドのような「爽やかなコーラスワーク」「キャッチーなパーティソング」「狙い撃ちバラード」を武器にしたバンドは、どうも“女子供の聴くバンド”といったイメージが蔓延していたような気がする。実際、メンバー全員真っ白な衣装という“王子様”的なヴィジュアルは女性受けが良かった。

 私の周囲でも「ウォレントが好きだ!」と公言する者は皆無だったが、みんなGN'R以前はナイト・レンジャーやジャーニーを聴いてきたクチである。家に帰って独りになれば、きっと「Heaven」を聴いていたに違いない。事実、M8「Heaven」は全米シングル2位を獲得した名曲で、つい最近も女性アーティストがカヴァーしていた記憶がある。ほとんどの作曲はヴォーカルのジェイニー・レインが担当しているというのだから、(それが本当だとすると)ニヤケ顔に似合わず非凡なメロディメイカーである。もし、デビューがあと5年早ければ、ボン・ジョヴィに匹敵するほどのスーパーバンドに化けたかも知れない。

 ウォレントは翌年、2ndアルバム「いけないチェリーパイ」で絶頂期を迎えるものの、今度はグランジブームの影響か、それ以降のヒットは無くなってしまった。どうやら、何度かのメンバー交代を繰り返したのち、現在はヴォーカル以外のオリジナルメンバーが復帰したらしい。ジェイニーはソロで活動中とのこと。それをインターネットで調べていると、「バンド名の由来は、メンバーがウォーレン・デ・マルティーニのファンだったから」というのを発見してしまった。15年目にして初耳である(笑)。
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by velvet_iris | 2004-08-31 11:11 | W/X/Y/Z
Led Zeppelin / How The West Was Won(2003)
a0026447_16495635.jpg 今朝は、昨年発売されたレッド・ツェッペリンのライヴアルバム。邦題「伝説のライヴ」と名付けられた3枚組のこのアルバムは「バンドの結成35周年記念」と捉えられているが、ジミー・ペイジのインタビューによれば、同時発売されたDVDに使用する素材の“発掘作業”の副産物のようだ。DVDですら「次回ソロアルバム制作前に空き時間があったから」らしい。とはいえ、約30年前のサウンドとは思えないほどクリーニングされているし、収録時間も2時間30分5秒と贅沢なこの作品からは、緊張感溢れるライヴの模様が伝わってくる。

 緊張感溢れると書いてはみたが、メンバーが緊張していたかどうかは知らない。緊張しているのは、自由に演奏しているバンドを見つめるオーディエンスであり、こうして聴いている私である。今でこそかなり聴き込んだため、冷静を努めていられるが、最初の2、3回までは「この先はどうなるんだろう」とか「うーん、こう来たか!」とか「いつまで続くんだ(笑)」など、そりゃ大変なものだった。聴いている側が幻惑される2-M1「Dazed And Confused」では、おまけのように「The Crunge」も演ってくれるし、2-M4「Moby Dick」では、ジョン・ボーナムの17分間に渡るドラムソロが堪能できる。極め付けは23分間の3-M1「Whole Lotta Love」と、やりたい方題だ。胸いっぱいならぬお腹いっぱいである。あえて文句を言うなら、曲間がブツ切りされてることくらいだろうか。
 
 ちなみに、メインとして発売されたDVDを私は「まだ」観ていない。この先、新作が発表されることはないし、このアルバムのような「お宝アイテム」が出てくるのも、何年先だか分からないではないか。お楽しみは一つくらい残しておきたいのだ。
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by velvet_iris | 2004-08-30 16:49 | J/K/L
Queen / Flash Gordon(1980)
a0026447_16285942.jpg うーん、困った…。なにを書くべきか分からない…。

・SF映画「フラッシュ・ゴードン」のサントラ
・クイーンの9作目のオリジナルアルバム
・なのにヴォーカル曲は2曲だけ
・しかしブライアンのM14「The Wedding March」は
 必聴だ
・といっても1分未満の曲だからすぐ終わる
・映画は観たと思うが記憶がない
・M12「鷹人間バルタンのテーマ」をウケ狙いで自宅の
 留守番電話のBGMにした記憶はある
・ジャケットのアートワークは気に入っている
・でも裏ジャケはフラッシュのガッツポーズ

 なんとなく、箇条書きにしてみました♪
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by velvet_iris | 2004-08-29 16:34 | P/Q/R/S
Alice Cooper / Trash(1989)
a0026447_1749534.jpg 今朝はアリス・クーパーが1989年に発表し、久々のヒットとなったアルバムから。ヒットの大きな要因は、プロデューサーにデズモンド・チャイルドを起用したことだろう。エアロスミスの復活やボン・ジョヴィのブレイクに貢献し、当時のアメリカのHR/HMでヒットを連発した“売れっ子”プロデューサーであり、ソングライターでもある。アルバム全ての曲がキャッチーに仕上がっており、当時LAメタルを聴いていた人なら、アリスのダミ声が苦手な人でも充分聴けるアルバムだと思う。

 また、アリスをリスペクトするミュージシャンの手助けが大きかったのかもしれない。M5「Only My Heart Talkin'」で参加しているスティーヴン・タイラーや、M9「Hell Is Liveing Without You」を提供したジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラと共に雑誌などへの露出も多かった。そのほか、シングルヒットしたM1「Poison」のPVもよく流れていた。

 このアルバムでのツアーで来日し、NHKホールでショウを行なった。私はチケットを持った友人と丸井の前で待ち合わせをしたのに、開演時刻になっても会えなかった。当時はもちろん携帯電話を持っていないので連絡がつかず、結局、ショウが終わり、観客が出てくるまでNHKホールの前でたたずんでいたのを思い出す。だから、もう一度、来日して欲しいと心から願っている。
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by velvet_iris | 2004-08-28 17:49 | A/B/C
Primal Scream / Screamadelica(1991)
a0026447_13493280.jpg プライマル・スクリームが1991年に発表した3rdアルバム。私が最初にプライマルを聴いたのは、4thアルバムの「Give Out But Don't Give Up」(1994)だ。ロッド・スチュワートがカヴァーした「Rocks」に代表されるような、シンプルなロックに惚れて本作も購入したので、最初に聴いたときは「失敗した、金返せ!」と感じたのを思い出す。

 4作目がストーンズばりのロックンロールアルバムであるのに対し、本作ではロック色が薄い。かぎりなく透明に近いと思う。購入当時「ロックとハウス・ミュージックの融合」みたいなコピーがあったと思うが、4作目のイメージが強かったので、迷わず購入した。しかし、ハウスとかダンスミュージックが苦手な私にはダメだった。というよりは拷問に近かった。まともに聴けたのはM1「Movin' On Up」とM8「Damaged」だけ。それでも、さすがに10年も経つと少しは体質改善されているようで、M4「Higher Than The Sun」くらいは平気になってきたけれど、このアルバムを最後にプライマルのアルバムは聴いていない。

 今になってみれば、いつの間にかプライマルも伝説的なバンド扱いされているし、4作目については酷評も多い。しかも、本作の評価はずば抜けて高く「ロックファンに踊ることを教えたアルバム」と言われているが、私は今でもこのアルバムでは踊れない。聴き込みが足りないのかな。でも、ジョーン・ジェットなら自然に腰が動くよ。
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by velvet_iris | 2004-08-27 13:50 | P/Q/R/S
Stevie Ray Vaughan(1954−1990)
a0026447_11918.jpgギター・プレイヤー。

1990年8月27日、ウィスコンシン州で事故死。
享年35歳。

原因はヘリコプターの墜落。

生まれ育ったテキサスで地道な活動をしていたレイ・ヴォーンは、ストーンズのメンバーに見い出され、デヴィッド・ボウイのアルバム参加で一躍注目を集めるようになる。ボウイからはツアーへの参加も依頼されるが、それを断り、自分のスタイルを追求し続けた。

長年、体を蝕んだドラッグとアルコールに決別し、精力的に活動していた矢先、シカゴへの移動中に、搭乗していたヘリが墜落し帰らぬ人となった。奇しくも父親の命日でもあったという。
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by velvet_iris | 2004-08-27 01:03 | R.I.P.
TOTO / TOTO IV(1982)
a0026447_14282595.jpg 私がTOTOという響きで連想するのは「便器」であり「アフリカ」であり「ロザーナ」である。「便器」というのは、「バンド結成前のメンバーが来日した際に、日本の便器を見てバンド名にした」という有名な噂のことだ。しかし、噂の出所を確かめたことがないので、いわゆる“都市伝説”かもしれない(一方では、ラテン語で“全て”という意味の「Totus Toti」に由来しているという説もある)。残りの「アフリカ」「ロザーナ」は、言わずとも知れたTOTOのヒットシングル。そのシングル2曲を含み、グラミーを総ナメしたTOTOの4作目、邦題「聖なる剣」が今朝のアルバムである。

 オープニングM1「Rosanna」とラストのM10「Africa」は、それぞれ全米2位、1位を獲得したTOTOの代表的なナンバーであり、同時に80年代の代表曲ともいえるだろう。それ以外にも、ルークのギターソロが美しいM3「I Won't Hold You Back」や、M2「Make Believe」、M9「Waiting For Your Love」など名曲揃いのアルバムだと思う。幾重のメンバーチェンジやドラムのジェフ・ポーカロの死という不幸に見舞われながらも、デヴィッド・ペイチとルークを中心に現在も変わりない良質のAORを聴かせてくれているTOTO。オリジナルアルバムはご無沙汰だが、9月には来日公演も予定されている。

 ちなみに、1982年といえばコンパクトディスクが世界で初めて発売された年でもある。当初は、確実に売り上げが見込めるタイトルしかCD化されなかったものだが、クラシックや人気歌謡曲に交じり、このアルバムもCDとして発売された。つまり、世界最初のCD(全50タイトル)のひとつだそうだ。初回プレスを所有しているなら、それは「お宝」かもしれない。

 ■ 「初めてのCDタイトル」はコチラ
 ■ TOTOも出演する「東京JAZZ 2004」の詳細はコチラ
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by velvet_iris | 2004-08-26 14:29 | T/U/V
Yngwie Malmsteen / Trial By Fire : Live In Leningrad(1989)
a0026447_1435020.jpg 副題「Live In Leningrad」が表すように、1989年1月に旧ソ連のレニングラードで行なわれたライヴを収録したアルバム。ヴォーカルはジョー・リン・ターナーである。ロシアでの公演といえば、昨年ポール・マッカートニーがモスクワ「赤の広場」で行なったライヴが有名だが、その14年も前、しかもソ連の時代にイングヴェイが全20回、約26万人の観客を動員するライヴを行なっていたという事実はあまり評価されていないように思う。

 このライヴにおけるインギーのプレイの特徴は、ソ連の人が親しみやすいことを考慮したのか、クラシック音楽のフレーズが多く含まれている事だろう。M4「Far Beyond The Sun」の冒頭ではパガニーニやアルビノーニ、M6「Dreaming (Tell Me)」ではバッハ、ベートーヴェンを披露するし、M7「You Don't Remember, I'll Never Forget」のソロでも「恋は水色」と「グリーン・スリーブス」のパッセージを盛り込むサービスぶりである。レッド・ツェッペリンもそうだが、インギーのライヴも即興性が最大の醍醐味であるので、レコードを聴いて完コピをするのも良いが、ライヴ盤で聴ける「瞬間の閃き」を味わうのもたまらない。

 この年の8月には、ボン・ジョヴィやモトリー、オジーにスコーピンズなどが出演した「モスクワ・ミュージック・ピース・フェスティバル」も開催された。当時はジョン・ボン・ジョヴィなども「画期的な出来事」を強調していたが、ロシアっ子たちがカルチャーショックを受けたのは、その半年前のイングヴェイのプレイではないだろうか。初めてアルカトラスを聴いたときの私みたいに。
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by velvet_iris | 2004-08-25 14:14 | W/X/Y/Z
Charlie Sexton / Charlie Sexton(1989)
a0026447_1416448.jpg ティーンエイジでデビューするミュージシャンは珍しくない。とくに、アイドルと呼ばれる「際立った容姿」を持つ者は、ハイティーンというよりはむしろ、ロウ、ミドルティーンでデビューするケースも多い。ただ、そのほとんどはシンガーが多く、プレイヤーとなるとぐっと減るように思う。私の頭の中で真っ先に浮かんだのは、ニール・ショーンとゲイリー・ムーアだ。残念ながら、この二人の容姿が際立っていたかどうかは微妙だが、プレイヤーとしての実力と際立った容姿を兼ね備えていたミュージシャンをひとり覚えている。

 今朝のアルバムは、チャーリー・セクストンの2ndアルバムで、邦題は「ドント・ルック・バック」。10歳くらいから活動をはじめた彼は、16歳にして「Picture For Pleasure」(1985年)でデビューした。1stこそ、時代に迎合するかのようなシンセ・サウンドも含まれていたが、十代とは思えない渋い声とキレの良いカッティングは印象的だった。また、長身で黒い髪、青い瞳に、彫りが深くピンクがかった頬の「際立った容姿」は、当時のアイドルと同じ誌面に登場するくらいクローズアップされたものである。2ndとなる本作では、ブルーズとR&Bを基調としたギタープレイで、アメリカン・ロックの王道を聴かせてくれるが、そのルックスに魅了されたファンには早熟すぎたのか、次第に誌面からも消えていくようになる。
 
 ただし、本作M1「Don't Look Back」でのコーラスにブライアン・アダムスが参加しているように、ミュージシャンからの信頼は厚く、その後も映画のサントラやセッションワークで活動を続けている(BOOWY解散後の氷室京介のバックは有名)。1999年頃になって、ボブ・ディランのバンドでツアーやアルバム制作に参加したりと、久しぶりにメジャーどころで名前を見かけるようになったが、最近は、また見えない世界へ潜ってしまった。たしかまだ36歳くらいのはずである。円熟味を増した声とギタープレイを是非、自身のアルバムで聴いてみたいものだ。
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by velvet_iris | 2004-08-24 14:24 | A/B/C
David Bowie / The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars(1972)
a0026447_14215246.jpg デヴィッド・ボウイの4thアルバム。通称「Ziggy Stardust」。私がボウイを知ったのは1980年代に入ってからで、やたら肩パッドの入った真っ青のスーツのイメージが強く、ヴィジュアル的にも苦手だった。現在も、ボウイのアルバムは聴くが、ボウイ自身にあまり感心はない。むしろ、違和感を感じてたりする。違和感というのは「なぜ、あの歳でもそんなにカッコイイのか」ということだ。

 この前の来日でも、ボウイの若々しさはクローズアップされていたが、やはり、あのカッコ良さを見るたびに「きっとシワ取りやフェイスリフトをしてるんじゃないか」と勝手な想像してしまうのだ。57歳にしてあの若さを保っているボウイを見ていると、ナルシストだとかいう言葉を超越した、永遠の若さとか不老不死への憧れを感じずにはいられない。そういった新薬(とっても高価な)が開発されたら、真っ先に購入しそうな気がする。

 もちろん、このアルバムの頃のボウイは“カッコイイ”なんて陳腐な言葉とは異次元の美しさがある。曲のほうも「ボウイの代表作」とか「ロック史に残る名作」と呼ばれることがあるように、佳曲揃いだ。M1「Five Years」やM4「Starman」は言うまでもなく、M6「Lady Stardust」やM9「Ziggy Stardust」あたりを全盛期のアクセル・ローズがカヴァーしてくれたら、お互いにとってどんなに良かっただろうと思う。
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by velvet_iris | 2004-08-23 14:22 | D/E/F