カテゴリ:W/X/Y/Z( 5 )
ZZ Top / Eliminator(1983)
a0026447_1745495.jpg あの広大なアメリカを日本の都道府県で例えるとテキサス州は何県がふさわしいのだろうか。高層ビルが立ち並ぶ大都市ニューヨークは日本で例えるとやはり東京と言って異論は無いだろう。ニューヨークに次ぐ大都市ロサンゼルスを含むカリフォルニア州は大阪みたいなものか。いや、対抗意識を持っているとなれば埼玉かも知れない。でも埼玉はニュージャージー州という感じもするなあ。

 そこで「日本のテキサス」というキーワードで検索してみると「岩手」「秋田」などがヒットした。それは何故だろう。やはり面積の広さだろうか。調べたところ、テキサスの人口と面積はともに国内2位らしい。そんな“デカさ”はアメリカの象徴みたいだ。しかし、私が「テキサス」という響きで連想するのは、“テキサス・ブロンコ”ドリー&テリーのファンク兄弟とZZトップである。

 今回紹介するアルバムはZZトップの9thアルバムである。私がZZトップを知ったのは13歳の頃。しかし知ったといっても聴いたわけではない。8thアルバムの「El Loco」(1981)のジャケットが印象に残ったというだけのことだ。やたら長いヒゲ、サングラスの風貌と「ZZ Top」というバンド名はどう発音するのか、という疑問だけが残った。それから4年経った頃、友だちの部屋に置いてあった本作が私のZZトップ初体験だった。当時流行していたヒューイ・ルイス&ザ・ニュースっぽいなあと感じはしたが、ギターの歪みっぷりとM1「Gimme All Your Lovin'」からM3「Sharp Dressed Man」までのリフが気に入った。次作「Afterburner」も好みの音だったので、その勢いで「El Loco」を聴いてみるとギターの歪みっぷりが好みでなく遠ざかってしまった。そう、ZZトップの路線は本作からハードになっていたのだ。ひょっとするとLAメタルの影響だったのかも知れない。それでも私にとってのテキサスなのである。
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by velvet_iris | 2005-01-07 17:49 | W/X/Y/Z
The White Stripes / Elephant(2003)
a0026447_19185248.jpg 「デトロイトの紅白歌合戦」ことホワイト・ストライプスの4thアルバム。メグとジャックの姉弟という触れ込みだが“実は姉弟ではなく元夫婦”と噂される二人組。個人的には前作のポップな感じや2ndまでのチープな感じがなくなり、丁度良い塩梅になっていて一番好きなアルバムだ。グラミーの「ベスト・オルタナティヴ・ミュージック・アルバム」を受賞し、M1「Seven Nation Army」も「ベスト・ロック・ソング」を受賞した。

 カントリーやブルーズの影響を受けているといわれるバンドだが、直接ブルーズの影響を受けたというよりも、ブルーズの影響を受けたバンドからの影響も大きいのだろう。M8「Ball And Biscuit」などはツェッペリンが演奏してもおかしくない。とにかくジャックのギターは「ディストーション博士号」を与えたくなるほどの歪みっぷりである。また、“古さへのこだわり”も並々ならぬものがあるらしく、このアルバムも1963年以降の機材は使用せず、たった2週間という期間と80万円程度の予算で制作されたらしい。機材の話は眉唾ものだが、そんなこだわりは好感が持てる。

 ロックミュージシャンには欠かせない「暴行事件で逮捕」とか「ガールフレンドとドライブ中に事故」はもちろん、変人っぽい匂いがプンプンするジャック。クリス・ペプラーのラジオ番組でのインタビューで“もし女性に生まれ変わったら?”という質問に「家でずっとシャワーを浴びたい」と答えていた。…意味不明なところがクールだ。
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by velvet_iris | 2004-11-01 19:19 | W/X/Y/Z
Warrant / Dirty Rotten Filthy Stinking Rich(1989)
a0026447_11111156.jpg ポイズンと並び“軟弱メタル”と揶揄されることも多かったウォレントのデビューアルバムで、邦題は「マネーゲーム」。当時はガンズ・アンド・ローゼズに代表される“バッドボーイズ”的なバンドが台頭してきた頃で、このバンドのような「爽やかなコーラスワーク」「キャッチーなパーティソング」「狙い撃ちバラード」を武器にしたバンドは、どうも“女子供の聴くバンド”といったイメージが蔓延していたような気がする。実際、メンバー全員真っ白な衣装という“王子様”的なヴィジュアルは女性受けが良かった。

 私の周囲でも「ウォレントが好きだ!」と公言する者は皆無だったが、みんなGN'R以前はナイト・レンジャーやジャーニーを聴いてきたクチである。家に帰って独りになれば、きっと「Heaven」を聴いていたに違いない。事実、M8「Heaven」は全米シングル2位を獲得した名曲で、つい最近も女性アーティストがカヴァーしていた記憶がある。ほとんどの作曲はヴォーカルのジェイニー・レインが担当しているというのだから、(それが本当だとすると)ニヤケ顔に似合わず非凡なメロディメイカーである。もし、デビューがあと5年早ければ、ボン・ジョヴィに匹敵するほどのスーパーバンドに化けたかも知れない。

 ウォレントは翌年、2ndアルバム「いけないチェリーパイ」で絶頂期を迎えるものの、今度はグランジブームの影響か、それ以降のヒットは無くなってしまった。どうやら、何度かのメンバー交代を繰り返したのち、現在はヴォーカル以外のオリジナルメンバーが復帰したらしい。ジェイニーはソロで活動中とのこと。それをインターネットで調べていると、「バンド名の由来は、メンバーがウォーレン・デ・マルティーニのファンだったから」というのを発見してしまった。15年目にして初耳である(笑)。
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by velvet_iris | 2004-08-31 11:11 | W/X/Y/Z
Yngwie Malmsteen / Trial By Fire : Live In Leningrad(1989)
a0026447_1435020.jpg 副題「Live In Leningrad」が表すように、1989年1月に旧ソ連のレニングラードで行なわれたライヴを収録したアルバム。ヴォーカルはジョー・リン・ターナーである。ロシアでの公演といえば、昨年ポール・マッカートニーがモスクワ「赤の広場」で行なったライヴが有名だが、その14年も前、しかもソ連の時代にイングヴェイが全20回、約26万人の観客を動員するライヴを行なっていたという事実はあまり評価されていないように思う。

 このライヴにおけるインギーのプレイの特徴は、ソ連の人が親しみやすいことを考慮したのか、クラシック音楽のフレーズが多く含まれている事だろう。M4「Far Beyond The Sun」の冒頭ではパガニーニやアルビノーニ、M6「Dreaming (Tell Me)」ではバッハ、ベートーヴェンを披露するし、M7「You Don't Remember, I'll Never Forget」のソロでも「恋は水色」と「グリーン・スリーブス」のパッセージを盛り込むサービスぶりである。レッド・ツェッペリンもそうだが、インギーのライヴも即興性が最大の醍醐味であるので、レコードを聴いて完コピをするのも良いが、ライヴ盤で聴ける「瞬間の閃き」を味わうのもたまらない。

 この年の8月には、ボン・ジョヴィやモトリー、オジーにスコーピンズなどが出演した「モスクワ・ミュージック・ピース・フェスティバル」も開催された。当時はジョン・ボン・ジョヴィなども「画期的な出来事」を強調していたが、ロシアっ子たちがカルチャーショックを受けたのは、その半年前のイングヴェイのプレイではないだろうか。初めてアルカトラスを聴いたときの私みたいに。
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by velvet_iris | 2004-08-25 14:14 | W/X/Y/Z
Weezer / Maladroit(2002)
a0026447_11268.jpg 今回はウィーザーのファンは読まないでいただきたい。もし、読まれてカンカンに怒っても、素人が書いてることだし、感想は十人十色だと軽く流して欲しい。

 今朝の1曲目はメンバー4人中、メガネ3人の「イケてない」ロックバンド、ウィーザーの4thアルバムから。ルックスの「イケてなさ」はAshのティムも負けてないが、メロディメーカーとしてはティムに軍配をあげたい。

 M2「Dope Nose」みたいなドラッグを連想させる歌詞でも、ポップすぎるためかそれとも、リヴァース・クオモのキャラクターからか、全然かっこよくない。M4「Take Control」のバッキングはドリフターズの“いっちょめいっちょめ、ワァーオ”にしか聴こえない。M10「Fall Together」のラストも同じだ。極め付けは、M11「Possibilities」の情けない歌詞。いくらギターの音が歪んでいても、かっこいいと思えない。それがこのバンドの魅力のひとつという声もあるけれど、私的にはロックはかっこよくあってほしい。1st>2nd>3rd>本作と、だんだん満足できなくなってきたのが残念。

 …とか言いつつ、次回作も買ってしまうだろうなあ。

 ■ Weezerの公式HPはコチラ

 お、「W/X/Y/Z」のカテゴリに、やっと記事を書けた。これもWeezerのおかげか。ちなみに「M/N/O」のカテゴリも今のところ少ないけれど、そのうちオジーで埋め尽くされる予定です(笑)。
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by velvet_iris | 2004-07-16 11:27 | W/X/Y/Z