カテゴリ:P/Q/R/S( 29 )
Ratt / Dancing Undercover(1986)
a0026447_1727335.jpg ちょっと前に知人と話していたら、あるテレビCMの話題になった。それは富士重工の「SUBARU R1」というクルマのCMなのだが、知人いわく「やんちゃな感じの声が可愛い」とのこと。そのときはピンとこなかったが、しばらくして「ああ、これか」と気付いた。やんちゃという印象は受けなかったが「のんびりした性格の良い子」というイメージを持った。しかし、声から想像するイメージと実物がかけ離れていたときのショックは大きい。私が小学生の頃に「恋に落ちて」という曲が流行し、子供ながらに「素敵な声だなあ」と思った事があった。子供ながらに自分好みの女性を想像していたのだが「ザ・ベストテン」で歌う本人を観て、あまりにもイメージとかけ離れていてショックを受けたトラウマがある。それからもTOKYO FMパーソナリティーの坂上みきサンとか、Kiroroのヴォーカルなどきりがない。

 今朝iPodが再生したラットのヴォーカル、スティーヴン・パーシーの第一印象は「声がエロい」だった。実際にエロいのかは別として、粘っこくて甲高いダミ声から想像した実物のスティーヴンはエロそうだったので「当たり」である。ラットといえばユニゾン一辺倒のツインギターとは一線を画すウォーレンとロビンのギターワークに注目してしまうが、一聴して誰だか分かる声を持つヴォーカリストも案外いないものだ。3rdアルバムとなる本作は前2作と比べると、少しだけ曲の幅が広がった印象を受ける。ザクザクッという攻撃的なリフだけではなく、ディレイを使ったM1「Dance」や、アルペジオから始まるM5「Body Talk」などはキャッチーだし、意外とシンプルなメロディでありながら一気に聴かせる魅力こそが「ラットン・ロール」と呼ばれる所以ではないだろうか。1stと並ぶラットの代表作でもあり、LAメタルの名盤の一枚だと思う。

 ちなみに冒頭で書いた「SUBARU R1」CMの声の主は木村カエラさんだそうだ。なるほど、声だけで想像したイメージに近いので「当たり」だ。今度、知人に教えてあげよう。

 ■ CMの動画はコチラ
 ■ 木村カエラさんのブログはコチラ
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by velvet_iris | 2005-01-22 17:30 | P/Q/R/S
Queen / The Works(1984)
a0026447_21202611.jpg 音楽にはいろんな効能があると思う。元気にしてくれる、勇気を与えてくれる、怒りや悲しみを増幅させてくれる、悩みを忘れさせてくれる等々。こういう効能は曲のリズムやメロディによるものが多いのだろう。また、タイムマシーンのように時間を戻してくれたりすることもある。これは曲の持つ要素は関係なく、聴いていた時期と記憶が直結しているからだと思う。私にとってこのアルバムは13歳の頃、まさに80年代の記憶が甦ってくるアルバムだ。

 リアルタイムでクイーンを聴きはじめたきっかけは「ベストヒットUSA」で流れていたM6「I Want To Break Free」のPVだった。シンディ・ローパーやカルチャー・クラブといったヴィジュアルを吹き飛ばすほど、フレディの女装は衝撃的だった。何度かPVを観るまでは他のメンバーも女装しているとは思わず、アルバムを購入してからロジャーの美しさに驚いたものだ。普通にブロンドのお姉さんだと思っていた。残念なのは「カッコイイ」という印象を持てなかったこと。つまり、音楽も含めて「面白いバンド」という、私にとって中途半端なカテゴリに分けてしまったことだろうか。当時、私の「カッコイイ」はキッスやディープ・パープルだったのだが、クイーンを「カッコイイ」と思えるまでに5年もかかってしまった。「面白い」や「カッコイイ」を含め、クイーンに対する感情というのは様々だと思う。実際にクイーンのファンは老若男女幅広く存在しており、そういった様々なファンに様々な愛され方をする。それもクイーンの魅力なんだろうなあと思う。

 何年か前、私の勤めていた会社に中途採用で入って来た女性がいた。年代はほぼ同じだが、趣味も違えば仕事をする上での考え方や、ものづくりのセンスも違う。「仕事以外では友だちになれないタイプ」だと勝手に決めつけていたのだが、会社の忘年会でカラオケに行くハメになった。そこで彼女が歌ったのがM1「Radio Ga Ga」だった。目がテンである。私もアルバム「Jazz」に収録されている「Bicycle Race」を歌い、あっと言う間に意気投合してしまった。それからはクイーンのDVDを貸し借りしたりと仲が良い。今はほとんど会う事がなくなってしまったが、今年も11月24日のフレディの命日にはメールが来るだろうなあ。
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by velvet_iris | 2004-11-07 21:22 | P/Q/R/S
Skid Row / 40 Seasons The Best Of Skid Row(1998)
a0026447_13524152.jpg 1989年のデビュー以降、オリジナルメンバーでは3枚のアルバムを発表したスキッド・ロウのベスト盤。収録曲は1stから4曲、2ndから5曲、3rdから5曲のほかに、EPから1曲と未発表2曲の合計17曲という構成だ。

 1stと2ndからの合計9曲はオリジナルと同じ音源だが、3rdからの5曲はリミックスであったり、ライヴヴァージョンだったりと、オリジナルとは違うので、所有しているファンでも楽しめる内容となっている。とくに、未発表のM15「Forever」は1stアルバムの収録に漏れた曲なのだがクオリティは高い。あらためて1stアルバムが捨て曲のない秀作だったかを思い知った気がする。しかもバズの声が若く、1stこそ最高傑作だというファンにはたまらないと思う。もうひとつの未発表曲M16「Fire In The Hole」も2ndにふさわしいヘヴィな曲。バンドの黄金期を切り取ったアルバムとしては「◎」。
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by velvet_iris | 2004-09-16 13:53 | P/Q/R/S
Pink Floyd / Atom Heart Mother(1970)
a0026447_14201513.jpg 昨日はお休みだったので牧場に行ってきました。なんて書き出しが似合いそうなユニークなジャケット、ピンク・フロイドの「原子心母」である。思えばこのブログで最初に紹介したのもフロイドの「狂気」だった。フロイドに「あまり思い入れがない」と書いたのは今も変わらないが、嫌いなわけではない。フロイドに限らず、プログレと呼ばれるバンドについて「なんとなく凄そう」というのは感じるのだが、具体的にどこが凄いのか分からないのだ。

 「ロック史に輝く名盤」とか言われることも多く、実際にファンも多い。30年前の作品にもかかわらず、CDショップの棚にはいつも置いてある。そんなプログレを理解してみたいと思い、キング・クリムゾンやイエス、フロイドのアルバムを年に数枚のペースで購入しているが、未だに理解できない。本作の、23分に及ぶM1「Atom Heart Mother」も長過ぎて、年に一回くらいしか聴かない。大抵スキップさせてしまう。

 今では理解するのをあきらめた。というか先送りするつもりだ。私は今30代だが、40歳になったらプログレを重点的に聴こうと思う。そして、50代はクラシックとジャズ。60代になったら日本の演歌を聴こう。きっとその頃になると、氷川きよしは大御所と呼ばれ、北島三郎あたりは伝説になっているだろうな(笑)。
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by velvet_iris | 2004-09-12 14:21 | P/Q/R/S
Queensryche / Operation : Mindcrime(1988)
a0026447_13445376.jpg 私にはふたりの兄がいる。このブログにたびたび登場する5歳年上の兄は、キッスやディープ・パープル、ストーンズが好きである。そして、もうひとり年子の兄がいるのだが、それがコテコテのHMファンで、ジューダス・プリーストやらアクセプトを愛し、今でも「BURRN!」を買い続け、「空耳アワー」にマニアックなネタを投稿し続けている強者である(笑)。その兄の部屋からよく流れてきたのが、このクイーンズライチだ。

 年子だからという変な対抗意識があったのかもしれないが、私は当時、クイーンズライチを積極的に聴こうとはしなかった。本作をまともに聴いたのは、昨年発売されたリマスターが初めてである。聴いた感想は「17歳の頃に聴かなくて良かった」ということ。もしあの頃聴いていたなら、きっと私もクイーンズライチにハマり、今でも「BURRN!」を買い続け、普通のロックに満足できないコアなHMファンになっていたかもしれない。そのくらい「凄い」。本作はクイーンズライチの4作目で、様々な効果音や台詞とともにドラマが展開されるコンセプト・アルバムである。一口にコンセプトといっても、解釈のしかたは人それぞれだと思うが、私の場合はこうだ。M1「I Remember Now」で眠りから目覚めた主人公が回想を始める。M2〜7までは、地下革命組織に薬物で操られながら苦悩している姿。M8「Suite Sister Mary」でメアリーと出会い、自分自身を見つける主人公。M9「The Needle Lies」からは組織への反逆が始まる、といった感じだろうか。かなり端折ってしまったが(笑)。

 もちろん、たかが一枚のアルバムを聴くために「コンセプトは何か?」と頭をひねる必要はない。しかし、アルバムの世界にどんどん引き込まれてしまうのは確かだし、最初のうちはBGMのように気軽に聴けなかったのも事実。演奏・歌唱もハイレベルなので、シャッフル再生で切り取っても良い曲揃いだが、是非アルバムを通して聴きたい一枚だ。
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by velvet_iris | 2004-09-11 13:45 | P/Q/R/S
Sheryl Crow / The Globe Sessions(1998)
a0026447_1436070.jpg シェリル・クロウの3rdアルバム。こちらは国内盤だが、ジャケット違いの海外盤や、曲数だけでなく曲順も違う複数のヴァージョンがあるので、今後購入する方はご注意を。また、これからiTunesでリッピングする方もCDDBのアルバム情報には要注意。内容のほうは、シングルカットされたM1「My Favorite Mistake」、M2「There Goes The Neighborhood」、M7「Anything But Down」や、ボブ・ディランのカヴァーM9「Mississippi」も含まれてはいるものの、前作よりは落ち着いた雰囲気、というか地味な感じを受ける。

 そこで、私が自信をもってお薦めするのは、国内盤の「The Globe Sessions +1」。タイトルの通り、本作にガンズ・アンド・ローゼズのカヴァー「Sweet Child O' Mine」が追加収録されたヴァージョンで、ジャケットはほぼ同じ。この曲でグラミーの最優秀女性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞したように、オリジナルとは風味の違う良い仕上がりとなっている。それを加えたことで、本作の地味な印象も幾分解消されたように思う。

 最近はフェスや慈善イベントの参加も目立つ彼女。10月からはブルース・スプリングスティーンらと共に「反ブッシュ政権ツアー」にも参加するとのこと。リンダ・ロンシュタットみたいにならないか心配だ(笑)。「大御所」になると、やたらこういう活動が多くなる人は多いけど、個人的にはまだ「若手」の姿勢でいて欲しいなと思う。5月頃に航空機内でライヴやってたのも、あまりにもコマーシャル過ぎていい気がしなかった。
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by velvet_iris | 2004-09-08 14:39 | P/Q/R/S
Stereophonics / Performance And Cocktails(1999)
a0026447_1404389.jpg 英ウエールズ出身の3ピースバンド、ステレオフォニックスの2ndアルバム。私にとって退屈だったUKロックムーヴメントの中で「光輝く一等星」のようなバンドだと思っている。NME誌をはじめとするメディア、レコード会社や評論家のハイプ(誇大宣伝)に乗せられて、散々ガッカリさせられた新人バンドは多かったが、シンプルなバンド構成で分かりやすく、キャッチーなロックを聴かせてくれるバンドにはあまり出会えなかったからだ。

 デビュー作「Word Gets Around」(1998)を初めて聴いたとき、私はたった15秒でケリーの声が気に入ってしまったのだが、本作でもそのヴォーカルは健在だった。曲によっては「ん?もっとハスキーになった?」と思うくらいだ。曲のほうもM2「The Bartender And The Thief」に代表されるように、キャッチーかつ、ヘヴィさを増している。「キャッチー上等!ヘヴィ上等!」の私にとって、この変化は大満足である。かと思えば、ピアノを導入したM13「I Stopped To Fill My Car Up」などミドルテンポの曲も増えて、全体的に前作よりもメリハリがついた。忘れてはいけないのが日本盤のボーナストラック。前作同様ライヴヴァージョンが収録されているが、ライヴパフォーマンスこそがこのバンドの真骨頂であることを実感できる。

 ファンがついて行けなくなるほどの大胆な変化を遂げるバンドも多いが、ステレオフォニックスはゆっくりと着実に進化をしているように思う。次作以降、幾分「渋さ」も増していくのだが、この変化にも満足している。
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by velvet_iris | 2004-09-03 14:00 | P/Q/R/S
Queen / Flash Gordon(1980)
a0026447_16285942.jpg うーん、困った…。なにを書くべきか分からない…。

・SF映画「フラッシュ・ゴードン」のサントラ
・クイーンの9作目のオリジナルアルバム
・なのにヴォーカル曲は2曲だけ
・しかしブライアンのM14「The Wedding March」は
 必聴だ
・といっても1分未満の曲だからすぐ終わる
・映画は観たと思うが記憶がない
・M12「鷹人間バルタンのテーマ」をウケ狙いで自宅の
 留守番電話のBGMにした記憶はある
・ジャケットのアートワークは気に入っている
・でも裏ジャケはフラッシュのガッツポーズ

 なんとなく、箇条書きにしてみました♪
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by velvet_iris | 2004-08-29 16:34 | P/Q/R/S
Primal Scream / Screamadelica(1991)
a0026447_13493280.jpg プライマル・スクリームが1991年に発表した3rdアルバム。私が最初にプライマルを聴いたのは、4thアルバムの「Give Out But Don't Give Up」(1994)だ。ロッド・スチュワートがカヴァーした「Rocks」に代表されるような、シンプルなロックに惚れて本作も購入したので、最初に聴いたときは「失敗した、金返せ!」と感じたのを思い出す。

 4作目がストーンズばりのロックンロールアルバムであるのに対し、本作ではロック色が薄い。かぎりなく透明に近いと思う。購入当時「ロックとハウス・ミュージックの融合」みたいなコピーがあったと思うが、4作目のイメージが強かったので、迷わず購入した。しかし、ハウスとかダンスミュージックが苦手な私にはダメだった。というよりは拷問に近かった。まともに聴けたのはM1「Movin' On Up」とM8「Damaged」だけ。それでも、さすがに10年も経つと少しは体質改善されているようで、M4「Higher Than The Sun」くらいは平気になってきたけれど、このアルバムを最後にプライマルのアルバムは聴いていない。

 今になってみれば、いつの間にかプライマルも伝説的なバンド扱いされているし、4作目については酷評も多い。しかも、本作の評価はずば抜けて高く「ロックファンに踊ることを教えたアルバム」と言われているが、私は今でもこのアルバムでは踊れない。聴き込みが足りないのかな。でも、ジョーン・ジェットなら自然に腰が動くよ。
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by velvet_iris | 2004-08-27 13:50 | P/Q/R/S
Rainbow / Difficult to Cure(1981)
a0026447_11455713.jpg ヴォーカルがジョー・リン・ターナーに代わったレインボーの5thアルバム。個人的には、コンパクトで捨て曲がない、アートワーク(裏面含む)が仮面ライダーを連想させてクール、という理由から「文句をつけたくない」アルバムである。あえて文句があるといえば邦題だろうか。大ヒットシングル「アイ・サレンダー」のタイトルを、そのままアルバムの邦題にしたのはセールスに貢献したかもしれないが、絶対に「治療不可」にしたほうが良かったと思う。

 サウンドの方は、前作「Down To Earth」(1979)に引き続き、アメリカ市場を意識したポップ&キャッチー路線で、カヴァー曲とインストが2曲づつ含まれている。とくに、インストのM9「Difficult to Cure (Beethoven's 9th)」はベートーヴェンの第九をアレンジしており、リッチーもドン・エイリーも弾きまくりだ。M1「I Surrender」とM4「Magic」のオリジナルは未聴だが、この調子だと、かなりアレンジされているかもしれない。また、このバンドで話題になるのが歴代のヴォーカリスト論争だが、「もうこのレベルになれば、ロニーも、グラハムも、ジョーも素晴らしいほど上手いのだからいいじゃん!」と思ってしまうのは私だけだろうか。

 余談だが、私より少し上の世代には、やたら「リッチー信者」が多く、5歳年上の兄もそうだった。ラージヘッドの白いストラト(グレコ製だったが)と、ディープ・パープル、レインボーのアナログ盤は兄の部屋のマストアイテムだったものだ。
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by velvet_iris | 2004-08-18 11:46 | P/Q/R/S