「ほっ」と。キャンペーン
カテゴリ:A/B/C( 31 )
Accept / Metal Heart(1985)
a0026447_0361792.jpg 前回の記事で「また明日」なーんて書いておいて、一週間も放置プレイしていたvelvet_irisです、こんばんは(笑)。いやね、翌日に書こうと思ったんです。でもね、コタツって気持ちいいじゃないですか。ついつい出られなくなってしまうんですよね。それでね、80年代のアルバムだから火曜日がいいかなーなんて考えましてね、まあ、私も自分で言うのもなんですが律儀ちゃー律儀な人間なんですよね、だからね…(以下、言い訳400字中略)…、どーもすみませんでした。

 言い訳が終わったところで、本題の「某メタルバンド」というのはアクセプトです。80年代のメタル・シーンの中でも一際個性的な声と容姿を持つフロントマン、ウド・ダークシュナイダー率いるドイツ出身のバンドですね。当時はその圧倒的なサウンドで“パワー・メタル”という名の代名詞的バンドでした。ドイツ出身のバンドというと、当時有名だったのはスコーピオンズ。ヘヴィな中にキャッチーなメロディを盛り込んで全米でも成功を収めましたが、アクセプトの持ち味はキャッチーなメロディというよりも“スピード&ヘヴィネス”だったのです。まさに「重厚」とか「鋼鉄」という画数の多い熟語が似合うサウンドでした。本作はバンドの第6作目ですが、前作「Balls To The Wall」が全米での人気に火がついたこともあり、本格的にアメリカ(ラジオやMTV)向けのサウンド・アプローチになりました。当時、昔ながらのファンは「なんだ、スコーピオンズみたいになっちゃったな」と違和感を感じた人も多かったのでしょうが、現在ではこのバンドの最高傑作そしてHR/HMの名盤といわれるようになりました。とにかくオープニングのM1「Metal Heart」は「エリーゼのために」のパッセージを取り込んだギターソロと「めったるはー!めったるはー!」という質実剛健なコーラスがとても有名な曲。M2「Midnight Mover」は3分6秒という短さながらテンポの良い、まさに“ラジオ向きの曲”です。M3「Up To The Limit」は“速いアクセプト健在”と言わんばかりの疾走感があります。ちなみにHR/HM界の豪華メンバーがチャリティを行なった「Hear N' Aid」のアルバムにはこの曲のライヴ・ヴァージョンが収録されています。全10曲、合計時間40分にも満たないアルバムですが、良い曲ばかりでアルバムとしての統一感があります。アクセプトを代表する曲は他のアルバムにもいろいろありますが、アルバムを一枚あげるとするなら本作か次作「Russian Roulette」だと私は思います。

 次男が着ていたラグランTシャツは「Metal Heart Tour」のヴィンテージ。このジャケにある鋼鉄の心臓がプリントされたTシャツを平気で着ている次男を見て、かっこいいなーとマジで思いました。先日の再結成ツアーを一人で観に行って、弟の私にTシャツを買ってきてくれたなんて…素敵やん(涙)。
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by velvet_iris | 2005-11-09 00:40 | A/B/C
Bon Jovi / Have A Nice Day(2005)
a0026447_23551180.jpg 先日サバイバーのアルバムについて書いたばかりだが、それと前後して久しぶりにサバイバーの名前を目にすることになった。サバイバーの「Eye Of The Tiger」以来、23年ぶりに洋楽バンドのシングルがオリコンのTop10に入ったというニュースである。その洋楽バンドというのは私も“かつて”大好きだったボン・ジョヴィのことだ。何故“かつて”なのかといえば答えは簡単。彼らの4thアルバム「New Jersey」(1988)を最後にボン・ジョヴィのアルバムを購入していないからである。

 昨年末にボックス・セット「100,000,000 Bon Jovi Fans Can't Be Wrong」が店頭に並んだときは、「ああ、ボン・ジョヴィかあ。若い子に人気あるみたいだなあ」なんてすっかりお年寄り目線で眺めていたし、今回新作リリース前にこのアートワークを見たときも、「うわ、最悪!絶対買わないだろうな」と正直思っていた。しかし、クイーン+ポール・ロジャースの「Return Of The Champions」を購入するために入ったHMVでズラリと並んだこのジャケットが「おい、そこの男前。オレを買ってみろよ、聴いてみろよ」と私に向かって話しかけたのである。しかもDVD付きのスペシャル・エディションが。で、それから10日経ちほぼ毎日聴いているのだが思ったよりも耳に馴染み、3rdや4thにあった躍動感を想い出した。前述したように本作は洋楽アルバムというカテゴリを超えて大ヒットしているので、インターネットでもファンたちの意見を読むことが多い。古くからのファンや最近のファンなど様々な反応があるが、全体的に好意を持って迎えられているようだ。否定的な意見のひとつにM1「Have A Nice Day」がここ最近の作品と似通っているので「マンネリ」などと書かれている。しかし、そんな彼らが比較対象にしている最近のアルバムを私は聴いていないので、素直にボン・ジョヴィらしい良い曲だと思えた。ボーナストラックとして収録されている3曲の出来もいい。これらの曲がどうしてアルバムからカットされたのかとか、アートワークがあのロゴに決定した経緯などは「BURRN!」今月号のジョンのインタビューを読めば良く分かる。あと、特筆すべきはスペシャル・エディションに付属しているDVDだ。発売元のユニバーサルは最近この手法が多くて鬱陶しいのだが、本作のDVDはまともだ。税込み750円と計算すればいい買い物だといえるだろう。

 「New Jersey」以降、バンド活動を休止していた4年という歳月はグランジの台頭などによる音楽情勢の変化があった。結果、ボン・ジョヴィをはじめとする80年代から聴き続けてきたバンドが急速にパワーダウンしてしまい、私はクラシックロックに傾倒するようになった。かろうじてジョンのソロアルバム「Blaze Of Glory」(1990)、リッチーのソロアルバム「Stranger In This Town」(1991)は購入しているが、1992年リリースの5thアルバム「Keep The Faith」以降ボン・ジョヴィを聴いてこなかった。これを機に90年代以降の作品も聴いてみようと思う。私の中の「空白の17年間」を取り戻してみたい、そう思わせた作品だと今は言っておく。
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by velvet_iris | 2005-09-23 23:56 | A/B/C
Allan Holdsworth Group / Then!: Live In Tokyo 1990(2003)
a0026447_20225299.jpg ここ数年、来日アーティストのライヴには一人で行く事が多くなった。それは単に「一緒に行ってくれる人がいない」からだ。以前周りに居たバンド仲間やライヴハウスの常連客、会社の同僚などロック好きの連中とは、いつの間にか疎遠になってしまったし、交際していた恋人たち(洋楽ロック好きはゼロ)を連れていっても「面白くないよ」と言われる始末。メタリカやオジーのコンサートで共にヘドバンしてくれた年子のお兄ちゃんも最近は忙しくて付き合ってもらえない。

 いまから15年前、HR/HM好きの友人を「アラン・ホールズワースのライヴに行こうよ」と誘ったことがあった。彼は80年代のHR/HMをこよなく愛していたがアラン・ホールズワースは知らなかった。あのエディ・ヴァン・ヘイレンがこよなく尊敬し、ライトハンド奏法を編み出すきっかけとなったギター・プレイヤーこそ、アラン・ホールズワースである。ギター小僧ならかなりの確率で興味を示してくれたのだろうが、友人はギターの経験が無かったせいか、ホールズワースの名前すら知らなかった。結局、私は一人で六本木ピット・インへ向かう羽目になった。1990年5月5日のことである。

 2003年になってそのライヴを収録されたアルバムがひっそりとリリースされた。それが今回紹介する「Then!」である。当時44歳のアラン・ホールズワースとスティーヴ・ハント〈key〉、ジミー・ジョンソン〈b〉、ゲイリー・ハズバンド〈ds〉といったメンバー。実際にその場に居ただけあって、目を閉じて聴いていると映像も浮かんでくる。チケットと引き換えたビールを片手に、場違いな長髪の私(未成年)。私みたいなヤツも居るだろうと思いきや、その夜の客層はとてもアダルティだった。前方の客はテーブル席だったので、後方で立見していた私からもホールズワースの手元がよく見えた。初めて見る“生ホールズワース”。しかし、その頃の私はまだジャズやフュージョンといったジャンルからは興奮も感激も癒しも得られなかったので、覚えているのは「うにょうにょうにょにょ〜」が凄かったくらいである。30歳を過ぎた今でも、こういったジャンルを聴くことがないので、いわゆる“アルバム・レビュー”が書けない。ごめんなさい。でも、今聴いても「うにょうにょうにょにょ〜」は凄いよっ(笑)!
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by velvet_iris | 2005-09-01 20:26 | A/B/C
The Black Velvets / The Black Velvets(2005)
a0026447_21355136.jpg バンド名に“色”が入るバンドは少なくない。深むらさきをはじめ、桃色フロイド、黒い安息日や黒カラスたち、赤くてホットなチリペッパーども、青い牡蠣カルトや白いシマシマ、…と考えたらいくらでも名前が挙がりそうだ。しかも、HR/HM系のバンドになるとそれに“動物”が加わったりする。白ヘビや白ライオンなどだ。すでに解散した日本のバンドでイエローモンキーというバンドがいたが、きっと頭の隅には“色+動物=有名HRバンド”という法則を意識していたに違いない(ハズだ)。

 そこで今日紹介するアルバムは、そんな色付き新人バンドのデビュー・アルバムである。きっかけはテレビの深夜番組「UK JACK!」(まさにきっかけはフジテレビ)でほんの少し流れたPVだった。「お、いいかも♪」と思い、バンド名を控えるためメモに手を伸ばした瞬間にOA終了。書きなぐったメモに残されていたのは「Glamstar」のみ。ネットで検索してもなかなかたどり着けない。「Glamstar」が曲名だと知ったのは真夜中のこと。バンド名は「The Black Velvets」。“ヴェルヴェッツ”である。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドにヴェルヴェット・リヴォルヴァー、ヴェルヴェット・アイリスの“ヴェルヴェッツ”とくれば買わないわけにはいかない(笑)。アルバム・ライナーによるとメンバーはリヴァプール出身の4人組。当然ビートルズもお気に入りに挙げているが、それ以外にAC/DCやガンズ、ツェッペリンの名前が並んでいる。それは音のほうを聴けばすぐに分かる。伝統的なブリティッシュ・ロックを2005年風味に仕上げました、という感じのM5「3345」、T.レックス好きが伺えるブギーなM6「Glamstar」、そして私が今年一番心に染みたロッカ・バラードM7「Lady Lime」。この中盤3曲の流れが特にいい。良すぎて他の曲はいまひとつ印象に残らないのだが、そのうち良くなる(ハズだ)。

 今年のフジロックに出演したブラック・ヴェルヴェッツ。本国でのアルバム・デビューはまだ。CDの帯にも記載されているが「日本大幅先行デビュー」となるので輸入盤は現在ナシ。ボーナストラック2曲付きの日本盤をどうぞ。あと、1日違いで発売されたThe*Ga*Ga*sとどっちを買うかお迷いのかたにアドバイス。あなたが「BURRN!」好きならThe*Ga*Ga*sがオススメ。「BURRN!」も「rockin'on」も同じくらい好きならこのアルバム。「rockin'on」が断然好きだと言うならどっちも買わないほうがいい(ハズだ)。

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by velvet_iris | 2005-08-10 21:45 | A/B/C
Blue Murder / Nothin' But Trouble(1993)
a0026447_2246541.jpg 今日は入学式が行なわれた学校が多かったようだ。最近は新卒と思われるぎこちないスーツ姿を目にすることも多い。決してフレッシュマンと呼ばれる事がなくなった私でも、この季節になると気分を一新したくなる。そんな人はかなり多いのではないだろうか。国、そして学校や多くの企業が4月を新年度と制定したのは、古来、農耕民俗である日本人が田植えの行なわれるこの時期を新しいスタートと考えるようになったからだそうだ。

 さて、「気分一新」といえばブルー・マーダーの2ndアルバムである。ブルー・マーダーといえば、ジョン・サイクスがドラムにカーマイン・アピス、ベースにトニー・フランクリンを迎え、自らヴォーカルを務めたバンドで、私は60年代のクリームや70年代のベック・ボガート&アピスに匹敵する“90年代のスーパー・トリオ”になると勝手に思っていた。事実、ブルー・マーダーとしての初来日ステージを川崎で観たが、個人的に想い出に残るライヴのベスト5に入り続けている。しかし、1stアルバムから4年後にリリースした本作は、すでにスーパー・トリオどころか、トリオですらなくなってしまった。ジョン以外の二人は去り、キーボードとヴォーカルを加えた5人編成の新生ブルー・マーダーとなってしまったのである。面倒くさいのが新ヴォーカルのケリー・キーリングで、M6「I'm On Fire」でこそリードを歌っているが、その他はバッキング・ヴォーカル。しかも、新ベースのマルコ・メンドーサと、新ドラマーのトミー・オースティンは堂々とクレジットに掲載されているものの、実際にプレイしているのはカーマイン・アピスとトニー・フランクリンというややこしさ。1st当時は「海賊」をコンセプトにしたバンドのはずだったのに、ジャケットを見ても海賊の面影すらなくなってしまった。曲はさすがに粒ぞろいで捨て曲などないが、アルバムとしてのまとまりがない。スモール・フェイセズのカヴァーM2「Itchycoo Park」が浮きまくって仕方ないのが良い例だ。ジョンはギター・プレイはもちろん、ヴォーカルも悪くないし、M7「Save My Love」のような美しい曲を書くほど才能豊かだが、プロデュースは他人に任せたほうが良いかもしれない。

 ところで、エキサイトブログを見渡すと3月末から4月にかけてスキンを変更したブログは多い。私も3月末にスキンを変更したのだが、「春だし、気分を一新したい」という単純な気持ちの根底には、日本人のDNAが無意識に働いているんだね、きっと。
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by velvet_iris | 2005-04-07 22:50 | A/B/C
Black Sabbath / Master Of Reality(1971)
a0026447_1893691.jpg 久しぶりにスキンを変えてみた。分かる方はすぐに分かると思うがコレのパクリだ(笑)。たぶん、年末の「69グラミー賞最優秀アルバムジャケット部門」にノミネートするくらい気に入っている。昨年の最優秀アルバムジャケットにはフランツ・フェルディナンドを選んだが、よく考えてみればどちらもいわばDTP世代、つまりパソコンで簡単に出来てしまうアートワークだなと思った。もちろんアイデアを練る時間は昔と変わらないだろうが制作はあっと言う間、ものの5分もあれば誰でも出来る。

 今朝のアルバムはブラック・サバスが1971年にリリースした3rdアルバムで、ジャケットはご覧の通りバンド名とアルバムタイトルだけのシンプルなもの。しかし、これは5分で作れなかっただろう。フォントやパソコンが無い時代である。ひとつひとつ手で描かれた文字に同じ形は無く、その微妙なアウトラインがバンドの怪しいイメージを表している。しかもアナログ盤のLPや復刻された紙ジャケは文字がエンボス加工されていて、手に取っただけで重厚な雰囲気がビンビン伝わってくる。内袋はヴァーティゴの渦巻きロゴになっているが、このロゴだってDTPと手描きではえらく制作時間が違うはずだ。さて、肝心の曲のほうは当時酷評されたと聞くが、咳き込む不気味なSEから始まるM1「Sweet Leaf」や、オジーがソロになってから現在まで歌い続けているM4「Children Of The Grave」も含まれており、私はとても好きだ。CD時代になってA面、B面という概念も無くなり、iPod時代になってからはシャッフルという聴き方も定着してきたが、本作の聴き方としては推奨しない。2曲収められているインスト、とくにM3「Embryo」は、A面のクライマックスである「Children Of The Grave」への入口なので、続けて聴くのがベストだと思う。

 DTP(デスク・トップ・パブリッシング=机上出版)が普及したのはそれほど昔の事ではない。90年代に入りパソコンやスキャナなど周辺機器の高性能化・低価格化が進み、それまで写植や台紙で行なっていた作業をパソコンで一括して行なえるようになったのだ。フォトグラファーも銀塩カメラをデジタルカメラに持ちかえ、イラストレーターも紙ではなくタブレットに描くようになった。それは当然の事だが、バンドのロゴやアルバムタイトルが、既成フォントというのはやはり寂しいものである。
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by velvet_iris | 2005-03-29 18:20 | A/B/C
Ash / 1977(1996)
a0026447_2154366.jpg どうやら春休みだそうだ。私は子供がいないのでそういう事に疎い。近頃は物騒なのでおおっぴらに「子供好き」とは言えないが、じつは子供好きだったりする。特に赤ちゃんから成長する姿を見るのは自分の子供でなくとも嬉しい。しかし、最近は家族ぐるみのつき合いもかなり減ってしまい、他人の子供と遊んだりする事もなくなってしまった。「ああ、大きくなったね」と思うのは皇太子殿下の娘である愛子さまくらいだ。日本人の多くが皇室に親しみを感じるのは、ことあるごとに成長の様子を知らされているからではないかとも思う。

 今朝のアルバムはアッシュである。私は昨年リリースされた彼らの最新作「Meltdown」を2004年のベストアルバムと勝手に認定したのだが、今日紹介するアルバムは彼らのデビュー作のほうである。タイトルの「1977」は彼らの生まれ年なので、本作リリース時の彼らはまだティーンエイジャー。シングルデビュー時はまだハイスクールも卒業していない“ガキんちょ”だったわけだ。したがって本作の印象を簡潔にまとめると“青い”。M3「Girl From Mars」に代表されるようなボーイ・ミーツ・ガール的な歌詞、M5「Kung Fu」における香港映画のようなSEや、お遊びのようなシークレット・トラック。若葉のようなフレッシュさと言えば聞こえは良いが、青い、青臭いのだ。しかし、そんな青臭さを一瞬打ち消してしまう強力な消臭剤も持ち合わせている。消臭剤の成分はヘヴィなサウンドと甘美なメロディだ。M1「Lose Control」の攻撃的なギター、M2「Goldfinger」やM11「Lost In You」を一度聴けば口ずさんでしまうようなメロディセンスは、私が感じた嫌な部分をフォローしてくれたし、次作の購入理由としては充分だった。そして本作から2年後、シャーロットを加え4人編成でリリースした「Nu-Clear Sounds」ではすっかり青臭さはなくなり、名作と呼ばれる「Free All Angels」、そして昨年の「Meltdown」へと繋がっていくのである。

 デビュー当時は軟弱モヤシっ子だったティムも腕にタトゥーを入れ、不精ヒゲが似合うようになった。太めだったシャーロットも最近はめっきり可愛くなって、昨年はソロデビューも果たしている(国内盤は5月リリース)。思えば私のアッシュに対する愛情は、愛子さま同様、彼らの成長をリアルタイムで実感していることが大きいのかもしれない。
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by velvet_iris | 2005-03-28 21:08 | A/B/C
Cinderella / Long Cold Winter(1988)
a0026447_0434797.jpg ギブソン・レスポール。それは1952年に誕生して以来、半世紀以上に渡りロックミュージシャンに愛され、ロックファンの耳を魅了してきたエレクトリック・ギターの名機である。しかし1980年代なかば、レスポールに苦難の日々が訪れた。愛用していたプレイヤー達が失速気味に姿を消し、レスポールを持たないヴィジュアル、テクニック重視のポップ・メタルバンドが台頭してきたのだ。彼らの多くは派手なペイント柄、アームユニット搭載で軽量なギターを愛用していた。例えばクレイマー、ジャクソン/シャーベル、B.C.リッチなどだ。

 当時、最前線にいた「レスポール御三家」といえば、ジョン・サイクス、エイドリアン・ヴァンデンバーグ、ジェフ・ワトソンだった。しかし、ジョンはホワイトスネイクを脱退し、エイドリアンはESPやピーヴィーへ持ち替え、ジェフもヘイマーを使用していた。そんな中、レスポールの「見た目が地味、ハイポジションが弾きにくい、そして重い」こんな三重苦を苦にせず、音へのこだわりを見せたのが、シンデレラのトム・キーファーである。ボン・ジョヴィの弟分バンドとして1986年にデビューしたバンドではあるが、ボン・ジョヴィのやっていたキャッチーなポップロックとは一線を画した、ブルージィでいささか地味なロックがこのバンドの特徴だった(ボン・ジョヴィのリッチーも一時期、アームユニットの付いた3ハムのレスポールを使用していたっけ)。本作はこのバンドにとって2ndにあたるが、どの作品よりもブルーズ色に磨きのかかった泥臭いロックンロールを展開している。特に、M2「Gypsy Road」やM7「Long Cold Winter」は現在でも名曲として語り継がれているほどだ。

 トム・キーファーによってブルーズ・フィーリングとレスポールが再認識され、その後のスラッシュ、ザック・ワイルドの登場と相成るわけである。それからは、かつてのレスポール愛用派が再びレスポールを手にシーンに戻ってきたり、新人でいきなりレスポールを使用するバンドも珍しくなくなった。あの頃の「レスポール・リヴァイヴァル」はシンデレラ無くして巻き起こらなかったとは思わないが、忘れることの出来ないバンドである。
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by velvet_iris | 2005-03-24 00:46 | A/B/C
Carole King / Tapestry(1971)
a0026447_2194385.jpg 先日コンビニで購入したロールパンの賞味期限が切れていた。一口食べてパンに含まれるレーズンの味がおかしいことに気が付いたのだ。表示を見ると2日経過している。自分で購入した食品の賞味期限を忘れることはあっても、買ったばかりの商品に気が付いたのは初めてだ。普段買い物で利用するスーパーやコンビニで表示を見ない私は、小売業が意外とルーズだという事と鮮度の重要さを改めて感じた。鮮度はなにも食品に限ったことではない。映画、文学そして音楽にも鮮度は存在すると思う。

 私の大好きな作家のひとり、星新一(ほし・しんいち)は鮮度にこだわった作家だと思う。しかし、それは新鮮さを追求することとは正反対、つまり腐らせないための表現である。彼は「時事風俗を扱わないこと」「前衛的な表現を用いないこと」を自らに課し、登場人物や背景をシンプルに描写し続けた。1997年に亡くなるまでに1000編以上の作品を発表しているが、いずれの作品も読者に古さを感じさせることはない。小説が描写の部分から腐りはじめるならば、音楽はどこから腐っていくのだろうか。

 今朝iPodが再生した曲はキャロル・キングの「君の友だち」だった。34年前に発表された彼女のソロ第2作目「つづれおり」の7曲目である。アルバム自体あまりにも有名なので古い作品だということは分かるが、曲そのものは決して色褪せていないと思う。ピアノやアコースティックギターだけを使用してシンプルな演奏を心掛ければ少なくとも時代を感じさせられることはない。しかしこのアルバムでは、エレクトリック・ギターやベース、ストリングスにパーカッションも聴こえてくるし音数も決して少なくない。個性的な歌唱法ではないが、やたらメロディが頭に残るのは何故だろう。本作が大ヒットした当時の背景について、萩原健太氏はアルバム・ライナーで「キャロル個人がやっていることは基本的には何ひとつ変わらない。が、シーンが変わった。時代の空気感が変わった」と書いているが、34年経過した現在でも色褪せる事なく輝いているのは何故だろう。もちろん簡単に解説できていたなら今ごろ印税生活なんだろうけれど。

 賞味期限の切れたレーズンロールは一口かじって食べるのをやめた。怒りはしなかったが店側には知らせておきたいと思ったので、たまたま残っていたレシートと共にコンビニへ持って行ったら交換してくれた。普段は表示を見ない私だが、それ以来レーズンロールの賞味期限だけはチェックしている。
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by velvet_iris | 2005-02-10 21:18 | A/B/C
The Carpenters / Singles 1969-1981(1999)
a0026447_11103785.jpg iPodにおけるシャッフル再生の醍醐味は以前書いた。自分の意思とは関係ない「曲のリレー」に出会うことだ。それは人と待ち合わせをしている街の中、ショッピングに夢中になっている店内、あるいは疲れた顔が並ぶ帰宅時の電車内で偶然やってくる。それまで再生されていた曲がフェードアウトして次の曲が再生された瞬間に鳥肌が立つことがあるのだ。なおかつ移動中の階段を登り切った瞬間や、ドアを開けた瞬間の情景に合った曲が流れてくるとなおさらである。それはラジオを聴いている状態でも体験できるが、自分のお気に入りの曲ばかりを詰め込める大容量ポータブルプレイヤーでは体験の度合いが多いのは当然のこと。そして私の“鳥肌の立つ曲”が多いアーティストは間違いなくカーペンターズなのである。

 しかし、それは一番好きなアーティストだからという訳ではない。曲以外の要素や影響を受けた度合いで考えればカーペンターズよりも先に名前を挙げるアーティストは他にいるのだ。オジー・オズボーンやキッスをはじめきりがない。おそらく鳥肌の原因はカレンの声質とリチャードのピアノである。カレンの声の何が影響するのかは分からない。周波数かもしれないし、英語の教材のように美しい発音かもしれない。そして、なぜか私はピアノのイントロで始まる曲に弱い。イーグルスの「Desperado」や ビートルズの「Let It Be」、ストーンズの「She's A Rainbow」でもよく鳥肌を立てている(笑)。

 カーペンターズのデビューは1969年の「Offering(Ticket To Ride)」。カレンが拒食症に伴う急性心不全でこの世を去ったのは1983年2月4日だが、カレン存命中に発表されたアルバムは1981年の「Made In America」が最後である。今回紹介するこのアルバムにはその1969年から1981年の12年間、9枚のオリジナルアルバムに収録されたシングル21曲が網羅されている。もちろん、この1枚全21曲は素晴らしい曲ばかりだが、収録に漏れたシングルもまだある。カーペンターズの曲がiPodに入っていない人に対してオリジナルアルバムを1枚挙げることはとても難しいが、最初の1枚としてお薦めするなら本作ではないかと思う。ちなみにSACD版(現時点では輸入盤のみ)が最近発売されたようなので、音質にこだわりたいかたはそちらをお薦めします。紙ジャケ好きでリッチなあなたはコチラでレッツ・コンプリート!
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by velvet_iris | 2004-11-26 11:12 | A/B/C