Dokken / Under Lock And Key(1985)
a0026447_13121670.jpg 私にとっての1980年代はLAメタル一色だった。しかし、一口に80年代といっても、前期、中期、後期とバンドのスタイルは微妙に違っていたように思う。例えば、1983年くらいまでを「前期」とするならば、クワイエット・ライオットをはじめとする“明るく爽やかな西海岸ロック”的なバンドが代表的だった。その一方、1987年くらいからの「後期」はモトリー・クルーのような“バッドボーイズ”的なバンドに人気が集中したのは記憶に新しい。そして、1984〜1986年の「中期」、つまり色々なバンドが活躍していた「黄金期」に人気を集めたバンドに欠かせない要素として“ギターヒーローの存在”が必須だったように思う。

 前置きが長くなったが、本作はそのLAメタルを代表するギターヒーローのひとり、ジョージ・リンチを擁するドッケンの3作目であり、前作でブレイクした人気を不動なものにしたアルバムだ。バンドのリーダーでもあるドン・ドッケンのヴォーカルはハイトーン系で、澄んだ印象さえあり、当時「パワフル&金切り声ヴォーカリスト」が蔓延していた中では異色だった。そのヴォーカルと対比するジョージの攻撃的なギターとの「ケミストリー」、そして哀愁を帯びたメロディがこのバンドの最大の魅力だろう。M3「In My Dreams」を例にあげると、まずコーラス(ハーモニー)ではじまり、ザクザクッとしたリフがカットイン。ハイトーンで歌い切ったと思いきや、ピッキング・ハーモニクス&速弾きのソロ、再びコーラスでフェードアウト、といった具合である。もちろん、メロメロなバラードM4「Slippin' Away」などもあり、捨て曲はない。

 正反対なヴォーカルとギターは音だけに留まらず、実際の二人の確執も異常だった。このジャケットでは内側で並んでいるが、険悪な時期はフォトセッションのときでも離れて収まっていた。当然のように、現在は別活動である(笑)。
[PR]
by velvet_iris | 2004-09-07 13:17 | D/E/F
<< Sheryl Crow / T... Keith Moon(1946... >>