Yngwie Malmsteen / Trial By Fire : Live In Leningrad(1989)
a0026447_1435020.jpg 副題「Live In Leningrad」が表すように、1989年1月に旧ソ連のレニングラードで行なわれたライヴを収録したアルバム。ヴォーカルはジョー・リン・ターナーである。ロシアでの公演といえば、昨年ポール・マッカートニーがモスクワ「赤の広場」で行なったライヴが有名だが、その14年も前、しかもソ連の時代にイングヴェイが全20回、約26万人の観客を動員するライヴを行なっていたという事実はあまり評価されていないように思う。

 このライヴにおけるインギーのプレイの特徴は、ソ連の人が親しみやすいことを考慮したのか、クラシック音楽のフレーズが多く含まれている事だろう。M4「Far Beyond The Sun」の冒頭ではパガニーニやアルビノーニ、M6「Dreaming (Tell Me)」ではバッハ、ベートーヴェンを披露するし、M7「You Don't Remember, I'll Never Forget」のソロでも「恋は水色」と「グリーン・スリーブス」のパッセージを盛り込むサービスぶりである。レッド・ツェッペリンもそうだが、インギーのライヴも即興性が最大の醍醐味であるので、レコードを聴いて完コピをするのも良いが、ライヴ盤で聴ける「瞬間の閃き」を味わうのもたまらない。

 この年の8月には、ボン・ジョヴィやモトリー、オジーにスコーピンズなどが出演した「モスクワ・ミュージック・ピース・フェスティバル」も開催された。当時はジョン・ボン・ジョヴィなども「画期的な出来事」を強調していたが、ロシアっ子たちがカルチャーショックを受けたのは、その半年前のイングヴェイのプレイではないだろうか。初めてアルカトラスを聴いたときの私みたいに。
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by velvet_iris | 2004-08-25 14:14 | W/X/Y/Z
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