Cocco / ブーゲンビリア(1997)
a0026447_13281341.jpg 現在のところ私のiPodから聴こえてくる日本語は、ひとりの女性の声だけである。今朝の1曲目はその女性、Coccoのデビューアルバムからだった。

 私とCoccoの出会いは以前にも書いたが、何故このアルバムに惹かれたかといえば、まずサウンドなのである。ニルヴァーナや初期のレディオヘッドのようなギターロックが多く含まれていたからだ。M1「首。」や、このアルバムから唯一シングルカットされたM2「カウントダウン」、そしてM3「走る体」までは、いわゆるオルタナ系だ。そうかと思えば、M7「Sing A Song」やM10「やわらかな傷跡」のような優しいメロディの曲。さらには、アコースティックなM11「ひこうきぐも」など多彩である。

 ほとんどの作詞・作曲はCocco自身が行なっているが、当初のCoccoは譜面が読めず、楽器も出来なかった。イメージを具現化したのは、共同プロデューサーでもある根岸 孝旨氏(Dr. Strange Love)だ。根岸氏によると、初対面で何も喋らないCoccoに「どういったバンドを聴くのか」と訊ねたところ、「聴かないけれど、ニルヴァーナは知ってる」と答えたらしい。その一言がCoccoのサウンドを決定づけたのかもしれない。また、曲づくりは「Coccoが絵を描いたり、情景を言葉で語り、それをバンドメンバーに翻訳した」と、なかなか苦労したようである。

 当時、海外のオルタナブームは定着し、すでに「新しさ」は感じられなくなっていたが、Holeのような女性ヴォーカルは数少なかったし、Coccoの声はコートニーよりも断然澄んでいた。なによりも、こういうサウンドに乗って日本語の歌詞がストレートに入ってくるのは新鮮だった。M4「遺書。」はシングルカットされていない曲でありながら、その歌詞が強烈にファンに支持された曲である。





 「遺書。」 詞・こっこ

 私が前触れもなく ある日突然 死んでしまったなら あなたは 悲しみに暮れては 毎晩泣くでしょう。
 2人で行くはずだった、島と夜景の奇麗な坂道。 叶わぬ明日の地図を見て 自分を責めるでしょう。
 骨を埋める場所なんて いらないわ。 大事にしてたドレスも、写真立ても、ひとつ残らず焼いて。
 そして灰になった この体を 両手に抱いて、風に乗せて あの海へと 返して下さい。

 例えば何かがあって 意識さえ無い 病人になって、あなたの口づけでも 目覚めないなら お願いよ。
 その腕で終わらせて。 そらさずに、最後の顔焼き付けて、見開いた目を、優しく伏せて。
 そして灰になった この体を 両手に抱いて、風に乗せて あの海へと 返して下さい。

 いつか誰かまた 求めるはず。 愛されるはず。 そうなったら 幸せでいて。
 だけど私の誕生日だけは 独り、あの丘で泣いて。 裸のまま泳いだ海。
 私を想って。
© STAY GOLD MUSIC PUBLISHING INC.


 ちなみに、このCDのアルバム情報はCDDBに登録されてなかった。私が入力・送信したのだが、それが使用されてるのだろうか。「サングローズ」もそうだった。マイナーじゃないと思うのに。
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by velvet_iris | 2004-08-11 14:01 | A/B/C
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