ギターケース☆いろいろ
a0026447_23195743.jpg今から20年近く前、プロのギター・プレイヤーになりたかった10代の私は、プロのミュージシャンに会うたびに「どうしたらプロになれますか」と質問していました。
多くの人は「とにかくいっぱい聴いて、いっぱい練習することだ」という紋切り型の回答ばかり。
人一倍練習嫌いで、人一倍結果を求めがちだった私は、もっと奇想天外で夢のような回答を求めていたのです。

ある日、とあるバンドのギター・プレイヤーにいつもの質問をしてみたところ、「とにかく、いつどこへ行くにもギターを持ち歩くように」というアドバイスを受けました。
その人いわく、「練習はもちろん大事だけど、いつでもどこでも弾ける準備をしておくことは大事」だと。

私はその日からさっそく実践しました。
当時所有していたギターはシャーク・フィン・ヘッドのクレイマー「B-6」。
軽いモデルですが、毎日持ち歩くとなると結構しんどいものでした。
持ちやすいケースをいろいろ物色し、ギターの本数よりも多くのケースを購入しました。
レコード店や本屋、コンビニへ行くだけでもソフトケースに入れて持ち歩いたものです。
動物園のデートにも持って行きました。
3カ月くらい続いたある日、ふと思ったのです。
「こんなんでプロになれるはずがない」と。

それからは必要もなく持ち歩く事はなくなり、中身の入っていない大量のギターケースはクローゼットの肥やしとなる始末。
やがて引っ越しの際にほとんど捨ててしまいました。
いま思うと「いつでも弾ける準備」というのは「チャンスを逃すな」ということだったのかもしれません。
音楽業界の人間や、同じ夢を持つ人間と出会ったとき、自分のプレイをいつでも聴かせられるように、と。

たまに街でギターケースを背負った若い子を見かけると、まずギターケースに目が釘付けになります。
「あ、これは持ちやすそうだな」
「お、これはカッコいいな」
そして、あのアドバイスをしてくれた人の顔と、あの頃の自分を思い出すのです。


■ 当時の私なら食費を削ってでも手に入れたであろう、イシバシ楽器とEDWINのコラボ・デニム・エレキギターケースはコチラ(笑)。
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by velvet_iris | 2007-04-29 23:22
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