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The 69 Awards 2006: 最優秀新人アーティスト
The 69 Awards 2006: 最優秀新人アーティスト_a0026447_21592160.gif私の周りには「最近のバンドは聴く気がしない。昔の××のアルバムで充分」という人が多いです。
私は懐古主義も否定しませんし、過去の名盤は何十年経っても良いものです。それに何を聴こうが本人の自由だし。
でも好きなものが増えるって幸せじゃないですか。
焼そばはソースに限ると思っていたのに塩もよかった、みたいな(笑)。
ということで、貪欲に新人も聴いていきたい私が選んだ2006年の「最優秀新人アーティスト」の発表です。
ノミネートは下記の5アーティスト。

■ KT Tunstall
The 69 Awards 2006: 最優秀新人アーティスト_a0026447_2203576.jpgアルバム「Eye To The Telescope」がUK年間アルバムセールス7位、2006年のブリット・アワードで“Best British Female Solo Artist賞”も受賞した、中国系スコットランド人のシンガー・ソングライター。夏にはフジロック&単独公演で来日。9月にはダウンロード限定アルバム「KT Tunstall's Acoustic Extravaganza」も通常リリース(輸入盤のみ)されています。


■ Morningwood
The 69 Awards 2006: 最優秀新人アーティスト_a0026447_2212998.jpg5月に同名アルバムでデビューしたNY出身の4人組。ちょっと太めな紅一点ヴォーカル、シャンタルはとても23歳(当時)とは思えないほど存在感大。バラエティに富んだ楽曲揃いのアルバムですが、ギル・ノートンがプロデュースを務めているだけあって構成は見事。バンドの持つ勢いそのままにあっという間の約50分です。ちなみにバンド名の意味は「朝勃ち」ですって。やーねー(笑)。


■ The Panic Channel
The 69 Awards 2006: 最優秀新人アーティスト_a0026447_2221916.jpgアクセルと決別したスラッシュがヴェルヴェット・リヴォルヴァーを結成したように、デイヴ・ナヴァロがジェーンズ・アディクションの顔であるペリーを置き去りにして結成した新バンド。新人扱いするかは微妙なトコロですが、新シンガーのスティーヴ・アイザックスが結構イイです。アルバム「(ONe)」はハードな曲からミディアム、バラードまで良い曲揃い。かなり完成度は高いと思います。


■ The Raconteurs
The 69 Awards 2006: 最優秀新人アーティスト_a0026447_22395.jpgホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトいわく「サイド・プロジェクトでもないし、スーパーグループでもない」新バンド。ジャックの他にブレンダン・ベンソン、グリーンホーンズのメンバー二人という、こちらも新人扱いが微妙なバンドです。アルバム「Broken Boy Soldiers」はホワイト・ストライプスよりも牧歌的というかユル〜い感じ。全曲ジャックが歌ってくれたらも少し違ったかも。


■ Wolfmother
The 69 Awards 2006: 最優秀新人アーティスト_a0026447_224359.jpg同名アルバム収録曲“Love Train”がアップルiTunesのCMソングに起用されたオーストラリア出身のトリオ。そのサウンドは「レトロ感特盛り+70年代つゆだく」な感じで、よくZEPやAC/DCが引き合いに出されるんですが、ピンク・フロイドっぽいスケールも持ち合わせています。それにしてもダットサンズやジェットといい、一体オセアニアはいま西暦何年なんでしょう(笑)。現在来日中です。








69アワード2006「最優秀新人アーティスト」は、
ケイティー・タンストールです。
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私がこのアーティストを知ったのはrockin'on5月号。
毎月数組の新人アーティストを紹介する「NEW COMER」のページでしたが、そのときの記事の内容、写真もとくに気に留めませんでした。
数週間後CDショップへ行ったとき、めぼしい作品がなかったので「コレでも買って帰るか」ぐらいの感じで購入したんです。
しかし、これが予想外によかった(笑)。
もう、良い拾い物したなあって嬉しくなりましたよ。

女性シンガー・ソングライターというと、いまだにキャロル・キングやジョニ・ミッチェルが引き合いに出されます。
ケイティー自身もrockin'onのインタビューで二人のことをフェイヴァリットだと語っていますが、私がいちばん近いなと思ったのはシェリル・クロウ。
声質はケイティーのほうが低くて荒削りなんですが、アコースティック・ギター中心のフォーキーなサウンドやアップテンポな曲のバンドの使い方とかに共通点を感じました。
あと、シェリルはかなり遅咲きのデビューでしたが、ケイティーもかなりイッてるはずです(笑)。
そこも似てますね。

シェリルもデビューから随分経って、最近は“Good Is Good”のようなドラマチックな楽曲も増えてきました。
新人のころから聴き始め、新作のたびにその成長や変化をリアルタイムで感じることができる。
これは過去のバンドや過去の名盤では味わえない喜びです。
「次のアルバムではもうちょっと冒険させてもらうから、今から覚悟しておいてね」
ケイティーがインタビューで語ったこの言葉にワクワクしながら、次作を待つ。
これがリアルタイムの醍醐味なんだと思います。

P.S. 二月はがんばります(笑)。
by velvet_iris | 2007-01-31 22:06 | The 69 Awards 2006
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