KT TUNSTALL Live@Shibuya Club Quattro
a0026447_13315052.jpg隅田川花火大会やフジロック、そして梅雨も終わった月曜日。いよいよ私の大嫌いな夏本番です。
お盆休みもありますが、その前に地獄のような“お盆進行”というタイトなスケジュールの中で仕事をしなければいけないのがサラリーマンの辛いところです。
今日も朝から仕事をこなし、定時で退社しようと目論んでいると案の定追加の案件が。
時計の針とにらめっこしながら“やっつけ仕事”であとは同僚に任せていざ渋谷へ。




おかげでクアトロに着いたのは開演時刻を10分くらい過ぎたころ。
「どうか押してますように」という祈りも虚しく、パルコの階段を駆け上がる段階で演奏している音が聴こえてきます。
グッズはチラ見もしないですぐに入場するも、ドアの向こうには大勢の背中が。
はい、満員御礼でございます。立錐の余地もありません。
ちょうど演奏していたのは“Another Place To Fall”。
柱の影から見えるケイティーは赤いワンピース姿でギターを抱えています。
バンドメンバーは上手にベース。その後ろにドラム。
下手にギター。その後ろにピアノという4人構成。
あとバンドメンバーのようにステージ上で仕事をしているギター・テクニシャンがいましたが、私の位置からは彼が一番良く見えました(笑)。

とりあえず一曲聴いたとこでカニ歩きでカウンターへ向かいビールを貰ったあと、どこかに隙間はないかと見渡しましたが無理っぽいので元の位置へ戻ります。
ちょうど戻ったときに“Universe & U”。
アルバムの中でもとてもムードを持ってるラヴソングですが、やはりライヴだとムードが高まります。
続いて演奏したのは彼女のデビュー曲であり、ペダル演奏と「WowWow〜」のコーラスが印象的な“Black Horse And The Cherry Tree”。
背伸びしてペダルを踏んでる足元を見たかったんですが、手前にいるアフロ君の頭が邪魔をします。

私の半径5メートルはまるで朝8時半頃の半蔵門線の車内のような状態。
視界に入ってくるものといえばクアトロの邪魔な柱と、アフロ君の大きい頭と、ギターテクの彼くらい。いくらあがいてもステージを見る事は不可能です。
私はいさぎよく諦めて入口のドアに背中を預け、目を閉じたまま聴くことにしました。
そこで演奏されたのが“Silent Sea”。
曲名のとおり静かな曲で、場内も水をうったように静まります。
咳払いも、鼻をすする音も、ドリンクが喉を通る音さえも聞こえません。
目を閉じていると客は私だけ?思うくらいでした。
そして演奏が終わると拍手喝采。
よく初来日したアーティストが日本のオーディエンスの第一印象として、「演奏中はノリノリでも、曲間になるとピタッと静かになる」という光景に驚くそうですが、この曲については真逆の光景となりました。

ドアを背にした私はすでに「クアトロの番人」あるいは「ドアマン」のごとく、出入りする人々のためにドアの開閉を繰り返していました。すると聴き馴染みのない曲が演奏され始めます。ジャズっぽいスイング感のある曲でしたが、聴き馴染みがないということもあり、ちょっとブレイクしたくなったので再びビールを求めてカウンターへ。
500円で2杯目のビールを受け取ると、今日は午後から忙しくて煙草を一本も吸っていないことに気付きました。
そうすると無性に吸いたくなるのが愛煙家の性というか、「どうせ見えないんだからドアの向こうでも同じじゃん」とドアの外へ。
ドアの外は階段の踊り場のように狭い場所に灰皿が置いてあり、私のように諦めの早い先客が2名様いらっしゃいます。
男女のカップルでしたが、女性の具合が悪そうで二人で階段を降りて行きました。
“False Alarm”をドア越しに聴きながら一人で煙草をふかしていると、白人の女性がやってきました。
愛煙家ならではのライターの貸し借りなどをしているうち、ドアから聴こえてくる曲は“Heal Over”に変わっていました。
身体を揺らしてリズムを取りながら煙草を味わい、たまに目が合って笑うのですが、なかなか話し掛ける言葉が浮かんできません。いや、別に話し掛けなくてもいいんですが(笑)。

英語の文法が頭の中をグルグル回っているうちに曲が“Stoppin' The Love”に変わっていました。
もう終盤の気配になってきたので、再びドアの中へ戻るとそこにアフロ君はいません。
背伸びをしなくてもケイティーの姿が見えます。
そしてタイミング良くメンバー紹介。
「ルークサーン」というようにさん付けで和やかに紹介を終えた後は“Suddenly I See”。
ちょっと懐かしいジャングルビートのアップテンポなこの曲はアルバムのキラー・チューンです。でもケイティーは歌詞を間違えました(笑)。

“Suddenly I See”が終わると一旦引っ込みますが、会場の拍手によってほんの一分くらいで戻ってきました。
そして「この曲は私の曲。そして誰かさんの曲でもあるわ」といってギターを弾き始めたのはジャクソン・ファイブの名曲“I Want You Back”。
当然お客さんも大喜びで手拍子が沸き起こります。
結局、ほんのサワリだけとかではなく、フルで演奏してくれました。

アンコールの二曲目はダウンロード限定アルバム「KT Tunstall's Acoustic Extravaganza」から“One Day”。

そしてケイティーがピアノに座ったとき客席の一人の女性が「この曲大好き!」と声を掛けました。
今夜のお客さんは良く知っています。
ライヴ最後の曲はケイティーがピアノの弾き語りをする“Through The Dark”。
ところがケイティー、「あなたが好きなのはコレね」とまったく違う明るいイントロを少し奏でて場内の笑いを誘いました。
もちろんしっかり“Through The Dark”を演奏し、メンバーと肩を組んで挨拶し、今夜のライヴは終わりました。

お盆進行のおかげで“観る”というよりは“聴く”“雰囲気に浸る”という初来日公演となってしまいましたが、それで満足している私がそこにいました。
ケイティーに関しては、それほどギターが上手ではなかったけれど(むしろピアノのほうが上手かった)、あの声とチャーミングなMC、そして良いバンドメンバーに守られているなあという感じでした。

客電が灯ると、ステージを向いていた観客は一斉に踵を返しこちらに迫ってきます。
私は結局、最初のほうを観る事ができなかったので、せめてセットリストでも手に入れようと、流れに逆らいながらステージに近寄ります。
すると道半ばでクルーがセットリストをばら捲きはじめ、私が到着したときにはもう残っていませんでした。
ですが、このブログのために執念を燃やしましたね、私は。
セットリストの紙を手に入れ、今まさにバッグに忍ばせようとしているお兄さんに「写メ撮らせてください♪」と頼むと、快くOKしてくれました。ありがとう。


KT TUNSTALL Live@Shibuya Club Quattro, 31 JULY 2006

1. Other Side Of The World
2. Miniature Disasters
3. Under The Weather
4. Another Place To Fall
5. Universe & U
6. Black Horse And The Cherry Tree
7. Silent Sea
8. Dirty Water
9. False Alarm
10. Heal Over
11. Stoppin' The Love
12. Suddenly I See
= Encore =
13. I Want You Back(The Jackson 5のカヴァー)
14. One Day
15. Through The Dark
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by velvet_iris | 2006-07-31 23:26 | LIVE
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