70年代前半にデビューし、女性ロッカ−の先駆者的存在となったスージー・クアトロ。特に日本では“陶酔のアイドル”、“サディスティック・ロックの女王”といったコピーとともに超有名だったそうですが、当時生まれていない人や私のように幼かった人間にとっては70年代の爆発的な人気を知る由もありません。
本作はそんな“伝説の女性ロッカー”、スージー・クアトロが、2003年3月にドイツのシュツットガルトで行なったツアーの映像を収録したライヴ作品。プロデューサー兼ディレクターを務めるのは、ジャッキー・フォックスの後にランナウェイズに加入したヴィッキー・ブルーです。 会場はドイツだけに、ステージにはポルシェの看板とレーシングカーが置いてあります。 ステージ後方の「OLDIE NIGHT」という電飾でも分かるように、このライヴそのものが「オールディーズ(懐メロ)を楽しもう」的なものとなっています。そのため曲もアルバムとは違うアレンジになっているので、アルバムの音を期待していた私はすこし残念でした。そしてもっと残念なことは… これが2003年のスージーです。52歳! レコードに比べると声は低く太くなっていて、はっきり言って声が出ていません。 首から下のショットは自粛させていただきます。 収録曲は以下のとおり。 1「The Wild One」 2「Rock Hard」 3「Tear Me Apart」(恋はドッキリ) 4「She's In Love With You」(愛のゲーム) 5「Stumblin' In」(メロウなふたり) 6「48 Crash」 7「Glycerine Queen」 8「Can The Can」 9「Devil Gate Drive」(悪魔とドライヴ) 10「If You Can't Give Me Love」(涙のヤング・ラヴ) 7は唯一スージーと元夫との競作。あとはマイク・チャップマンとニッキー・チンが手掛けてた往年の名曲ばかりです。 客席のファンの年層も高めですが、バックバンドの年層も高め。かろうじてドラムとギターが若かったのですが、おそらく30代だと思われます。 コーラスを「Sing Girls」と紹介していましたが、ガールズではありません。 ギターのメーカーはワッシュバーンでしょうか。 音は歪んでいなくてがっかりです。 ときどき若かりし頃のスージーの映像がカットインされます。 しかし、そのたび切なくなるのは私だけではないはず。 でも、ときどき昔の面影を彷佛とさせる表情もあります。 イントロの演奏に夢中になって、歌い出すのを忘れそうになるスージー52歳。 でも笑ってごまかしています。 本編の最後にはスージーを見い出した名プロデューサー、ミッキー・モストへの追悼メッセージ、映像特典として2002年のベスト盤「Then And Now」より「Why Do Rainbows Die」のPVが収録されています。 すこし気になったのは映像に手を加え過ぎなところでしょうか。ヴィッキー・ブルーのセンスの良し悪しは別として、突然モノクロになったり、スローになったり、別映像がカットインしたりとエフェクトが頻発なので、視聴する側が疲れます。しかし、スージーの代表曲とベースソロなども聴けてまあまあ満足でした。 収録時間:47分 音声:PCMステレオ/5.1chサラウンド 字幕:日本語 付属:ブックレット(8ページ) 特典映像:PV「Why Do Rainbows Die」
by velvet_iris
| 2005-10-24 01:21
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