Pete Townshend / Empty Glass(1980)
a0026447_226062.jpg 私がロックの洗礼を受けた頃、聴いていたのは5歳年上の兄からの“おさがり”ばかりでした。キッスやストーンズ、ツェッペリンにディープ・パープル。そしてビートルズ。すなわち私が聴くものは兄の好みによって形成されていたわけですが、なぜか兄のレコードコレクションにはフーのレコードが一枚もありませんでした。しかしその後、自分好みの“リアルタイムのロック”と並行して“昔のロック”も振り返るようになり、そしていつのまにかフーも大好きなバンドのひとつになりました。

 フーが演奏するロックはとてもゴキゲンなのですが、パーソナリティーを語るとき「不幸」とか「悲劇」というキーワードを連想してしまいます。まず、最大の不幸はメンバー二人がすでに他界していること。そして日本での過小評価。そして忘れちゃいけないのが、2003年の「ピート逮捕」です(笑)。ニュースで聞いたときにはそれはビックリしました。ピートといえば“ロック界の良心”と言われるほど真面目で人柄が良いそうで、それは顔に表れていると私も思うくらい。しかし“児童ポルノ所持”、“性犯罪者リストに掲載”とくれば、「真面目な人ほどそういうことに…」と考えてしまった人も多いんじゃないでしょうか。じつは私も一瞬そう考えてしまいました。ごめんなさい(笑)。実際は児童虐待に反対するキャンペーンの調査のため、児童ポルノを掲載するサイトにアクセスしただけで、“所持”はガセだったらしいのですが、性犯罪者リストには2008年まで掲載されているそうです。ね、悲劇でしょ。

 本作は1980年に発表したピートの3rdソロ作品ですが、1978年にドラマーのキース・ムーンが他界し、翌1979年のコンサートでファンが将棋倒しになり11名が死亡するという「悲劇の連続」を全く感じさせないポップな作品です。当時シングルヒットし、ピートのベスト盤にも常連のM1「Rough Boys」。面白い歌詞とファルセットのヴォーカルが妙にマッチするM2「I Am An Animal」。M3「And I Moved」や「ハートの扉」という邦題もある代表曲M4「Let My Love Open The Door」など、シンセサイザーが多用されているのは時代なんでしょうが、とても心地いいのでニューウェイヴが苦手だった私も全然平気です。国内盤は廃盤ですが、昨年の「廃盤CD大ディスカウントフェア」で手に入れました。輸入盤なら普通に売っていますので是非。


■ 今年の「廃盤CD大ディスカウントフェア」詳細はコチラ
[PR]
by velvet_iris | 2005-10-04 22:14 | P/Q/R/S
<< 虫の知らせフォー!! みさきニュース >>