Stereophonics / Language. Sex. Violence. Other?(2005)
a0026447_23385643.jpg 私はNHKが好きだ。まず信頼できそうな気がするし、そこそこ面白い気がするし、なんといっても勉強になるので賢くなったような気にさせてくれるではないか。中でも好きなのが「英語でしゃべらナイト」。海外の著名人がゲストで出演するのも見どころだが、パックンのマメ知識がためになる。例えば「ゲイは“th”のイントネーションが独特」だということ。私のようにあまり英語が得意でない者は聞き流してしまうが、ネイティヴは“th”のイントネーションだけでゲイを嗅ぎ分けるらしい。

 今日紹介するのはステレオフォニックスの通算5作目となる最新作だ。国内盤の帯には「5作目にしてすべてがフレッシュに。一大ターニングポイントにして大傑作アルバム誕生!」とある。本当だろうか。検証してみよう。

 まず「本当にフレッシュか」。これは一目瞭然だ。ケリーは2003年に12歳のころから一緒にバンドをやってきたドラムのスチュアート・ケーブルを解雇した。代わりに加入したのがアルゼンチン人のハヴィエ・ウェイラー。とてもフレッシュなルックスだ。彼の加入により、バンドのルックス平均は確実にアップしている。

 次に「本当にターニングポイントとなるのか」。私が思うにステレオフォニックスはこれまでの4作品も充分に良質のアルバムを作ってきた。作品ごとに新しいチャレンジをしているし、それが的外れになることもない。本作も過去のサウンドからガラリと変わったことはないが、本作は幾分キャッチーさが増している。これはアメリカ市場を意識しているからだろう。ステレオフォニックスはすでにイギリスでは国民的なバンド。日本での人気もかなり増してきたが、オアシスやコールドプレイなどに比べると知名度はまだまだ低い。さらに輪をかけて知られていないのがアメリカらしい。オアシスやコールドプレイよりもアメリカ的なサウンドであるのにもかかわらず、である。だから近い将来、本作が全米進出のターニングポイントになったとなればいいなと思う。

 そして「本当に大傑作なのか」。これは本当だ。The Face誌などで活躍しているイラストレーター、グラハム・ラウンスウェイトが手掛けたアートワーク。全て単語の曲タイトルといった統一性。一聴しただけで耳から離れないメロディ。若手最強のヴォーカル。タイトな演奏。ステレオフォニックスをもっともっと欲したくなる傑作だと思う。本当だ。ただ、欲をいえばもっとコーラスを聴きたいし、美しいバラードも聴きたい。このバンドには、キッスでいえば「Beth」のようなバラードの代表曲が無い。クレジットによればケリーはピアノも演奏できるようなので、今後、ピアノのイントロから始まるベタなバラードが1曲くらいあってもいいと思う。

 さて、前半に書いたゲイの件はアルバムと関連ないじゃないか、と思ったかたも多いだろう。いや甘い。あなたは新メンバーのハヴィエを見たか。怪しいと思わないか。とにかくカワイイのだ。「ベストヒットUSA」でインタビューを受けているときも絶えずニコニコしていたし、本作のブックレットの写真も内股で体育座りをしているハヴィエ。彼の“th”のイントネーションを要チェックだ。
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by velvet_iris | 2005-09-02 23:50 | P/Q/R/S
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