Led Zeppelin / Led Zeppelin II(1969)
a0026447_2322174.jpg 安倍なつみ、オレンジレンジ、田口ランディ。あるキーワードで検索すると、これらの名前が洪水のようにヒットする。そう、そのキーワードは“盗作”である。辞書によると「他人の作品の全体または一部を、そのまま自分のものとして無断で使うこと」とある。盗作行為が非難されるのは、この“無断で使うこと”にあると思う。オリジナルの作者に許可を得た映画などは「リメイク」、音楽なら「カヴァー」と呼ばれ、作品の出来に対する非難はあっても、行為自体が非難されることはないからだ。

 本作はレッド・ツェッペリンの2作目で、ビートルズの「アビィ・ロード」を1位から引きずり落とし、現在のハードロックの原点になったとも言われる有名なアルバムだ。が、その一方で、既存のブルーズを引用し、自分達のクレジットにしたことで訴えられたり批判を浴びたアルバムでもある。例えば、M1「Whole Lotta Love」は、マディ・ウォーターズが歌った「You Need Love」の歌詞をまるごと引用したとして、作者のウィリー・ディクソンに訴えられた。M3「The Lemon Song」も、元々はツェッペリンがライヴで、チェスター・バーネットの「Killing Floor」をカヴァーしているうちに発展してできた曲であり、当初メンバー4人の共作とクレジットに掲載したため訴えられ、クレジットが変更されている。しかし、これだけ大胆な引用を行なったツェッペリンが、この後も名作を発表し、現在でも偉大なグループとして光り輝いているのは、引用したオリジナル作品へ敬意を払っていることと、オリジナル以上に作品を昇華させたことが大きい。たしかに「Killing Floor」はバーネットの作品だが、バーネットが「The Lemon Song」を作ったとは誰も感じていないだろう。事実“Led zeppelin”というキーワードで検索しても、盗作を糾弾する記事はほとんどない。あるのは賞賛ばかりである。

 上記に挙げた人たちの作品の場合は、全体ではなく一部分が酷似しているものがほとんどだ。その作品が意図的に盗まれたものか、偶然の一致なのか、ここで触れるつもりはない。特に音楽の場合、メロディを生み出す音階やコードには限りがあり、すでに出尽くしたとも言えるだろう。曲作りの経験がある人なら、自分が聴いた音楽がプレイに出てしまうことを知っているし、それは逃れられない運命みたいなものだと感じているはずだ。単なる“盗作”呼ばわりされない作品にできるかどうかは、本人次第なのである。

 えっ、そんなスキンを使っている人間に言われたくない? ごもっとも(笑)。えへへ♪
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by velvet_iris | 2005-04-10 23:26 | J/K/L
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