Motley Crue / Red, White & Crue(2005)
a0026447_1718167.jpg もう4月である。早くも今年の4分の1が過ぎてしまったわけだ。思えば今年は年頭から「ヘヴィメタル復活の年」と騒がれてきた。それはHR/HM界を代表するバンド達が相次いで新作をリリースすることが決まっていたからだ。ロブ・ハルフォードが復帰したジューダス・プリーストやハノイ・ロックスの新作に、オジー・オズボーンのキャリアの集大成であるボックスセット。そしてオリジナルメンバーで復活したモトリー・クルーである。

 今日のアルバムはモトリーが今年発売したベスト盤。2枚組全37曲は、ほぼバンドの時系列どおりの曲順となっており、ディスク1は1989年の「Dr. Feelgood」まで、ディスク2はジョン・コラビ時代を含む90年代プラス新曲という構成になっている。しかし、たびたび発売されていた過去のベスト盤まで律儀に購入していたファンにとっては、新曲以外に真新しいものはない。私も新曲4曲のみに3,430円を支払う気持ちになれず、新曲3曲で1,900円の輸入盤を購入した。再結成への御祝儀としては充分だろう。ひととおり聴いてみて感じたのは、このバンドが輝いていたのはディスク1、つまり80年代だったということ。このバンドのメイン・ソングライターは、昔も今もニッキー・シックスであることに変わりはないが、ディスク1はメンバーとの共作という形が多かった。しかし、90年代に入るとバンドの確執からニッキーがソングライティングのパートナーを外部に求めるようになる。ニッキー自身のサウンドの好みがヘヴィ・ロック寄りに変化することに伴い、バンドの色まで変わってしまった事がよく分かる。今回の新曲も、M15「If I Die Tomorrow」は、カナダの“お子ちゃま向けバンド”シンプル・プランの曲だし、M16「Sick Love Song」もニッキーと外部ライターの共作だ。M17「Street Fighting Man」はストーンズのカヴァーとして有名だが、トミーは叩いていないと暴露している。今回輸入盤を購入したため未聴の日本盤ボーナストラックの新曲も、アメリカン・ハイファイとの共作らしい。

 本作はモトリー再始動の幕開け的な作品だと捉えられており、ビルボードのトップ10圏内にも顔を出すほど北米ではかなり売れているそうだ。現在行なわれているツアーも大盛況で、今年11月頃には来日公演が囁かれているが、このツアーはフェアウェル・ツアー、つまり“さよならコンサート”なのである。再結成そのものが「金のため」であることを否定しないし、「満員御礼が続けば4年でも5年でも続けるぜ」と話しているのは彼ららしい。一応新作のスタジオレコーディングも考えているらしいが、現段階ではモトリーは終焉に向かっていると考えるのが妥当だろう。
[PR]
by velvet_iris | 2005-04-02 17:22 | M/N/O
<< The Michael Sch... 大物ロックミュージシャンと日本... >>