Ash / 1977(1996)
a0026447_2154366.jpg どうやら春休みだそうだ。私は子供がいないのでそういう事に疎い。近頃は物騒なのでおおっぴらに「子供好き」とは言えないが、じつは子供好きだったりする。特に赤ちゃんから成長する姿を見るのは自分の子供でなくとも嬉しい。しかし、最近は家族ぐるみのつき合いもかなり減ってしまい、他人の子供と遊んだりする事もなくなってしまった。「ああ、大きくなったね」と思うのは皇太子殿下の娘である愛子さまくらいだ。日本人の多くが皇室に親しみを感じるのは、ことあるごとに成長の様子を知らされているからではないかとも思う。

 今朝のアルバムはアッシュである。私は昨年リリースされた彼らの最新作「Meltdown」を2004年のベストアルバムと勝手に認定したのだが、今日紹介するアルバムは彼らのデビュー作のほうである。タイトルの「1977」は彼らの生まれ年なので、本作リリース時の彼らはまだティーンエイジャー。シングルデビュー時はまだハイスクールも卒業していない“ガキんちょ”だったわけだ。したがって本作の印象を簡潔にまとめると“青い”。M3「Girl From Mars」に代表されるようなボーイ・ミーツ・ガール的な歌詞、M5「Kung Fu」における香港映画のようなSEや、お遊びのようなシークレット・トラック。若葉のようなフレッシュさと言えば聞こえは良いが、青い、青臭いのだ。しかし、そんな青臭さを一瞬打ち消してしまう強力な消臭剤も持ち合わせている。消臭剤の成分はヘヴィなサウンドと甘美なメロディだ。M1「Lose Control」の攻撃的なギター、M2「Goldfinger」やM11「Lost In You」を一度聴けば口ずさんでしまうようなメロディセンスは、私が感じた嫌な部分をフォローしてくれたし、次作の購入理由としては充分だった。そして本作から2年後、シャーロットを加え4人編成でリリースした「Nu-Clear Sounds」ではすっかり青臭さはなくなり、名作と呼ばれる「Free All Angels」、そして昨年の「Meltdown」へと繋がっていくのである。

 デビュー当時は軟弱モヤシっ子だったティムも腕にタトゥーを入れ、不精ヒゲが似合うようになった。太めだったシャーロットも最近はめっきり可愛くなって、昨年はソロデビューも果たしている(国内盤は5月リリース)。思えば私のアッシュに対する愛情は、愛子さま同様、彼らの成長をリアルタイムで実感していることが大きいのかもしれない。
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by velvet_iris | 2005-03-28 21:08 | A/B/C
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