...Like A Bolt Of Lightning / Juliette & The Licks(2005)
a0026447_1222490.jpg いわゆる「二足のわらじ」を履く兼業ミュージシャンは多い。ヤンキースのバーニー・ウイリアムスやWWEのスーパースター、ジョン・シナなど、スポーツ界に身を置きながら音楽界に進出する者は稀だが、俳優など演技の世界から音楽界に進出する者は多い。キアヌ・リーヴスやラッセル・クロウはバンドで、ヴィンセント・ギャロはソロとしてCDデビューしているのは有名だ。しかし、私はそれらの作品をほとんど聴くことはない。もともと音楽界から転身したアーティストの作品に比べると、どうせ大したことないだろうと思っていたからだ。

 今日紹介するジュリエット・ルイスも、一般的には女優という認識が強い。数々の作品に出演し、アカデミー賞とラズベリー賞の両方にノミネートされた経験を持つ彼女。私が思いつく彼女の代表作といえばやはり、凶悪なヒロイン、マロリーを演じた映画「ナチュラル・ボーン・キラーズ」である。同映画のサントラでもハスキーな歌声を披露している彼女は今年32歳だが、もともと「若い頃からやりたかった」らしく、女優というキャリアに悪影響を及ぼすのではという周囲の懸念も全く気にしていない。考え方が既にロックである。肝心な音のほうも、イギー&ザ・ストゥージズやパティ・スミス、プリテンダーズに影響を受けていると公言しているように、エネルギッシュなパンク寄りのロック。パンクといっても、うるさ速い第三世代パンクではないし、女性ヴォーカル好きという人にはもってこいだ。ディスティラーズのように疾走感のあるM2「Comin' Around」も良いし、M3「Got Love To Kill」のように耳に残るメロディはホールを彷佛とさせる。実際に元ホールのドラマー、パティ・シュメルもゲスト参加しているが、M5「American Boy」に代表されるように、全曲がバンドサウンドに仕上がっているのはご立派。オフィシャルサイトではM1「Shelter Your Needs」の2ヴァージョンのPVもアップされているが、さすが女優。存在感がもの凄い。ライヴでも結構過激なパフォーマンスをしているようだ。

 結成は2003年らしいが、ジュリエットのスケジュールの厳しさゆえに現在までにリリースされたのはこのEPだけ。それでも5月にはフルレンス・アルバム「You're Speaking My Language」をリリース予定。夏にはフジ“アーティストの青田買い”ロックフェスティバルで来日するというのだから、これは「大したことある」かもしれない。

 ■ バンドのオフィシャルサイトはコチラ(音出ます)
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by velvet_iris | 2005-03-18 01:26 | J/K/L
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