Pantera / Cowboys From Hell(1990)
a0026447_20283577.jpg 先日発表されたグラミー賞は年間最優秀アルバムなど5部門でレイ・チャールズが受賞した。アカデミー賞でも作品賞は逃したものの、映画「Ray」には注目が集まった。ご存じのようにレイ・チャールズ自身は昨年亡くなったわけだが、芸術家の中には死後になって評価が高まることがよくある。作風が時代に合わずに生前は散々酷評された画家や、死後になって過大な評価を受けるミュージシャンなどだ。特に不慮の事故などで早すぎる死を遂げると、伝説的なミュージシャンとして祭り上げられてしまうことがある。

 今日のアルバムはパンテラの1stアルバム。昨年12月に亡くなったダレル・アボットが世に出るきっかけとなったアルバムだ。初めて聴いた印象は、ギターが前面に出てるバンドだなあということ。まるでヴァン・ヘイレンの1stを初めて聴いたときの印象に似ていたと思う。当時ダイアモンド・ダレルと名乗っていたダレルのギタープレイは、メタリカのカークとは違う骨っぽさがあったし、M5「Cemetery Gates」のイントロのメロディと嵐のような硬質なリフの構成には感心したものだ。しかし、アルバムがリリースされた1990年頃といえば、メタリカやメガデスといった大御所がアルバムリリースの谷間にあったため、私の中のスラッシュ熱も急速に冷めていった時期だった。加えてグランジやミクスチャーバンド、ブラック・クロウズなどのアーシーなバンド、LAメタルブームの残り香のようなバンドなどが台頭し、私はそちらに傾倒していったのでパンテラはこのアルバム以降聴かなくなってしまった。

 ダレルはパンテラの熱狂的なファンによって射殺されたという。享年38歳。73歳で亡くなったレイ・チャールズの約半分しか生きられなかったわけだ。インターネットではファンによる追悼のコメントや讃辞を目にするが、それが正当な評価なのか何年後かに自分で確かめてみようと思う。今のタイミングだと私自身が過大評価してしまいそうだ。
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by velvet_iris | 2005-03-04 20:31 | P/Q/R/S
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