Lisa Marie Presley / Lisa Marie Presley(2003)
a0026447_19285088.jpg 「不幸な星の元に生まれた」という表現がある。不幸な出来事や辛い人生は全て運命で決められていたということだ。昨年ブレイクしたお笑いコンビ、カンニングの二人はまさにそうではないだろうか。12年前のコンビ結成以来、本業であるお笑いの収入だけでは生活できずアルバイトは欠かせなかったという二人。遅い春がやってきたのはつい昨年のことである。お笑いブームに乗ってテレビ出演も増え、「さぁ、これから」という昨年末、中島の姿がテレビから消えた。急性リンパ球性白血病で長期休業である。聞けば中島は昨年結婚し、長男が産まれたばかりだというではないか。そんな「物入り・稼ぎ時」に活動できないというのは不憫だ。これが運命だとしたら残酷である。病状会見の席で竹山は「中島が復帰する頃にはお笑いブームが終わっているかもしれません」と笑いを誘ったが、会見に詰め掛けたレポーターをはじめ、笑えない人も多かったようだ。

 それでは、リサ・マリー・プレスリーは「幸福な星の元」に生まれてきたのだろうか。彼女も間違いなく運命を背負って生まれてきた一人である。1963年、エルヴィス・プレスリーの長女として生まれた彼女は「私が生まれた日から、マスコミはそこにあった」と語っている。スーパースターの娘に生まれたことで、生まれた瞬間からマスコミに注目されてきた彼女。抜群のプロポーションを持っている訳ではないが、ELLEやVOGUEのモデルとして活躍してきた。彼女のように激太りや激ヤセを繰り返すようではモデル失格の烙印を押されても当然であるのに、それでも厳しいアメリカのショウビジネス界を渡ってこれたことは、やはり父親の存在が大きいのだろう。そしてエルヴィスを父に持たなければこのデビューアルバムも実現しなかったに違いない。プロデュースにはキャピトル・レコード社長のアンドリュー・スレイター、ライター陣にはスマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン等といった「超VIP待遇」で制作された本作は、全編非の打ちどころのない傑作だった。しかし、素晴らしい楽曲に彼女のハスキーな声、そして「エルヴィスの愛娘デビュー」という強力なキャッチが武器だったにもかかわらず、セールスはやっとゴールドディスクといった結果にとどまっている。私生活でもマイケル・ジャクソンやニコラス・ケイジといった有名人との結婚・離婚を3度も経験している彼女の運命は決して幸福ではないのかもしれない。

 ところで、カンニングの竹山は現在一人で頑張っているようだ。もともと注目されるのは竹山のキレ芸だったのでなんとか生き残っていけるかもしれない。半年もしくは一年後、中島が復帰してきたときにブームが下火になっていようとも二人揃って漫才をして、二人揃って幸福になって欲しいものである。
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by velvet_iris | 2005-01-19 19:31 | J/K/L
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