The Carpenters / Singles 1969-1981(1999)
a0026447_11103785.jpg iPodにおけるシャッフル再生の醍醐味は以前書いた。自分の意思とは関係ない「曲のリレー」に出会うことだ。それは人と待ち合わせをしている街の中、ショッピングに夢中になっている店内、あるいは疲れた顔が並ぶ帰宅時の電車内で偶然やってくる。それまで再生されていた曲がフェードアウトして次の曲が再生された瞬間に鳥肌が立つことがあるのだ。なおかつ移動中の階段を登り切った瞬間や、ドアを開けた瞬間の情景に合った曲が流れてくるとなおさらである。それはラジオを聴いている状態でも体験できるが、自分のお気に入りの曲ばかりを詰め込める大容量ポータブルプレイヤーでは体験の度合いが多いのは当然のこと。そして私の“鳥肌の立つ曲”が多いアーティストは間違いなくカーペンターズなのである。

 しかし、それは一番好きなアーティストだからという訳ではない。曲以外の要素や影響を受けた度合いで考えればカーペンターズよりも先に名前を挙げるアーティストは他にいるのだ。オジー・オズボーンやキッスをはじめきりがない。おそらく鳥肌の原因はカレンの声質とリチャードのピアノである。カレンの声の何が影響するのかは分からない。周波数かもしれないし、英語の教材のように美しい発音かもしれない。そして、なぜか私はピアノのイントロで始まる曲に弱い。イーグルスの「Desperado」や ビートルズの「Let It Be」、ストーンズの「She's A Rainbow」でもよく鳥肌を立てている(笑)。

 カーペンターズのデビューは1969年の「Offering(Ticket To Ride)」。カレンが拒食症に伴う急性心不全でこの世を去ったのは1983年2月4日だが、カレン存命中に発表されたアルバムは1981年の「Made In America」が最後である。今回紹介するこのアルバムにはその1969年から1981年の12年間、9枚のオリジナルアルバムに収録されたシングル21曲が網羅されている。もちろん、この1枚全21曲は素晴らしい曲ばかりだが、収録に漏れたシングルもまだある。カーペンターズの曲がiPodに入っていない人に対してオリジナルアルバムを1枚挙げることはとても難しいが、最初の1枚としてお薦めするなら本作ではないかと思う。ちなみにSACD版(現時点では輸入盤のみ)が最近発売されたようなので、音質にこだわりたいかたはそちらをお薦めします。紙ジャケ好きでリッチなあなたはコチラでレッツ・コンプリート!
[PR]
by velvet_iris | 2004-11-26 11:12 | A/B/C
<< To Love Somebody Freddie Mercury... >>