Andrew W. K. / I Get Wet (2002)
a0026447_1411124.jpg 英NME誌が取りあげて有名になった、カリフォルニア生まれミシガン育ちの25歳、アンドリューW.K.のデビューアルバム。サウンドは、どうってことないパンク系ラウドロック。“勢いとノリ”くらいしか誉めどころがない曲のためか、どうも“おバカなキャラクター”を強調したプロモーションに必死のようだ。それは「パーティ・一直線!」という邦題サブタイトルや、全曲に付けられた邦題からもよく分かる。

 ある意味、アルバム収録曲の全てに邦題がついているのは、今となっては逆に新鮮だ。しかし、確信犯丸出しなのが笑えない。「パーティの時間がやってきた!」「パーティー・一直線」「あの娘は愛を独り占め」「爆死上等!」「脱いじまえ!」はまだいい。「好き好きニューヨーク」というセンスも許そう。「人生は楽しむものだから」も良いじゃないか。しかし、「汗にまみれてパーティー三昧」とか、「宴を求めて三千里」はフザけすぎだろ。極め付けは「ヤラせろ!」である。さらに寒いのがライナーの解説だ。ロッキング・オンの山崎洋一郎氏によると「本作を購入し、聴いて盛り上がっている人は、実はかなりロック偏差値の高い人たちなんじゃないかという気がする」「自分の偏差値の高さはそれ以上に偏差値の高い奴にしか破れないものだ。曲がりなりにもこのアルバムに“サイコー!”と叫んでしまった自分としては、そうあってもらわないと困る」なんて書いてあるのには呆れてしまう。

 以前紹介した、ザ・ダークネスのデビュー時にも、「よほどの天才か、それともただのバカか」なんて話題になったが、間違いなくこっちのほうがバカ(笑)。でも、脳天気なパーティロックは気分を高揚させるにはもってこいだから、サポートアクトにはうってつけだと思う。メインで聴きたいとは思わないけれど。
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by velvet_iris | 2004-09-09 14:18 | A/B/C
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